内容説明
絵本と心理学のコラボレーション。絵本セラピーという考えかたがどうしてできたのか、五冊の絵本を通してお話します。また、紙上で絵本セラピーを体験していただけるように工夫しました。巻末には「絵本のソムリエが処方する心のくすり箱五十冊」というブックガイドを用意しました。
目次
はじめに 「大人も絵本に夢中になれる」
プロローグ 「ある日、山のうえのカフェで」
第1章 きっかけは、あの絵本から
第2章 「深読み」がおもしろくなってきた
第3章 絵本を通して自分を見ていた
第4章 絵本セラピー実践編
エピローグ 「ぐるんぱになりたかった」
絵本のソムリエが処方する心のくすり箱五十冊
おわりに 「目のまえの人を笑顔に」
著者等紹介
岡田達信[オカダタツノブ]
兵庫県生まれ。住宅メーカーで技術系管理職を経て、人材開発部門で社員教育に携わる。絵本と心理学・自己啓発手法の共通点を利用したプログラム“絵本セラピー”を考案、3年間で2000人以上が参加。マスコミにもたびたび掲載されている。絵本セラピスト協会代表。日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。一級建築士。大人のための絵本セラピー活動を全国で展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
100
絵本を【心の鏡】に使って自分の内面と向き合い、癒やしや気付きを引き出す手法を編み出した絵本セラピストの実践書。こんな読み方もあるのかと目からうろこ。『ぐるんぱのようちえん』をテキストに、企業の新人研修で仕事への姿勢を説き、経営者と顧客視点を議論し、キャリアコンサルタントと人材育成のあり方を語り合う。絵本のメッセージを受け取るというより、トリガーにして相手の内面に入っていく用例集的な本。建設技術者からセラピストに転身した転機となったのは『すてきな三にんぐみ』との事。巻末に症状別『心のくすり箱』50冊を収録。2016/01/30
かおりんご
36
さくっと読めます。絵本を使った心理療法になるのかな?そういう使い方はしたことがなかったので、なるほどと思いました。2014/07/06
わむう
19
大人のための絵本を紹介している一冊。悩んだ時、疲れた時、どこに進むべきかわからない時に、ふと立ち止まりじっくり読む絵本を教えてくれます。ここに紹介されている「あたまにつまった石ころが」が今の私に光を与えてくれそう。2018/07/25
アクビちゃん@新潮部😻
19
【図書館】「はじめてのふゆ」「だってだってのおばあさん」「すてきな三にんぐみ」「ぐるんぱのようちえん」「質問絵本」の5冊の絵本を深読みしてくれます。そして絵本セラピー実践編として「わたしのすきなもの」「きつねのおきゃくさま」「わたしとなかよし」の3冊を取り上げています。「すてきな三にんぐみ」は、どうして泥棒が素敵なのか私には理解できなかったのですが、深読みすると”なるほど”と思う事が発見できるから不思議!巻末の絵本ソムリエが処方する心のくすり箱50冊から、もちろん読みたい本をたくさんポチッ!2016/03/04
anne@灯れ松明の火
18
読友さんご紹介。字が大きくて、読みやすく、あっという間に読了!タイトル、肩書き通り、絵本を人材育成や会社の研修の教材に使っている。絵が多く、言葉の少ないのが絵本。それを様々な方向から、深く読もうとする。なかなかスゴイと思う。いろんな楽しみ方ができるのが絵本の良いところ、ということかな。読んだことのない本もたくさんある。時間のある時には、この本を片手に、図書館で読みまくるのもいいな。2012/07/09