内容説明
文学賞の受賞者、ぞくぞく輩出の文章読本!幻の三島賞候補「福猫小判夏まつり」プラス名作短編「東池袋」を新たに収録。
目次
序章 なぜ書くか、なにを書くか
第1章 小説の基礎技術―文章をつくる
第2章 「いい小説」を書くための準備
自作紹介 短編連作「東京」より「東池袋」
第3章 小説の実践技術―作品をつくる
第4章 作家の心得
自作紹介 「福猫小判夏まつり」
著者等紹介
佐藤洋二郎[サトウヨウジロウ]
作家・日本大学藝術学部教授。1949年福岡県生まれ。人間の生きていく孤独と哀しみをテーマに作品を発表し続けている。大学や講師を務めるカルチャースクールの受講生からは、文學界や新潮の新人賞、織田作之助、長塚節、浦安文学賞など様々な受賞者が出ている。『夏至祭』(第17回野間文芸新人賞)、『岬の蛍』(第49回芸術選奨文部大臣新人賞)、『イギリス山』(第5回木山捷平文学賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naou
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技術は少しだけ、内容の殆どは作家という職業、小説を書くということに対しての心構えについて書かれています。本書の半分くらいは著者の作品が収録されています。短編と中編の二本。人間は皆例外なく孤独で、そこから逃れようと足掻くことが、つまりは生きるということ。どちらの作品も人間の孤独と哀しみという主題がぶれることなく描かれていたように思います。個人的には中編の方が面白かったです(^^)2012/12/16
緑色と風
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後輩に温かくアドバイスしているような著者の人柄が伝わってくるノウハウ書。一見、類書でもみられるようなアドバイスにも見えるが、掲載されている著者の二作品を丁寧に読むと、登場人物の心の揺れ、過去、家族、職業の描き方、街の魅力・歴史の触れ方、程よい色気シーンの描き方等が伝わってくる。2009/11/01
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- 和書
- 死を見つめて生きるために