内容説明
本書では、「クロムウェルとイギリス革命」との関連の解明を第一の課題にすえて、イギリス革命が開始された1640年から王政復古を迎える1660年までを主要な検討時期とした。その構成は、まず序章「クロムウェル研究史」(田村秀夫)が、最近の研究動向に配慮しながら、クロムウェル研究の現状と課題を明らかにしている。そのあと、大きく三つの局面から「クロムウェルとイギリス革命」について光をあてる。それは、第一部「クロムウェルと宗教」、第二部「クロムウェルと政治」、第三部「クロムウェルと国際関係」である。
目次
第1部 クロムウェルと宗教(クロムウェルの教会構想―プロテクター政府の下の教会体制を中心に;クロムウェル教会体制への批判;クロムウェルとウィンスタンリ―コモンウェルスの形成に向けて ほか)
第2部 クロムウェルと政治(クロムウェルと議会―神的コモンウェルスと伝統的国制との狭間で)
第3部 クロムウェルと国際関係(ユニオンとクロムウェル―スコットランドの視点から;クロムウェルの外交政策―プロテスタント外交と「国益」追求;クロムウェルと「意図せざる」植民地帝国)
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