内容説明
本書は、著者の十年余にわたる個々の独立した論文からなっている。しかし、その内容は、「ルター神学の本質と構造の再検討」と「ルター神学の現代的展開」という主題に分けることができる。全体を通してルター神学の諸分野の特徴とその神学の現代的意義を、比較的まとまった形で、素描している。
目次
第1部 ルター神学の本質と構造の再検討(ルターの十字架の神学―特にルター神学の本質・構造との関連において;ルターにおける敬虔;ルターとカルヴァンの義認論―ルターからの一考察;ルターにおける属性の共有(communicatio idiomatum)について
ルターにおける各個教会の自立と長老制)
第2部 ルター神学の現代的展開(ルターのイスラム教批判―その姿勢と基準;ルターにおけるキリスト教リアリズム;ルターの人権論;ルター研究の現在;宗教と科学の対話―プロテスタントの場合)