内容説明
「パパァ、会社っておもしろいの?」。息子からの質問に悩み始めた中村修平。
何のために働いているのだろう? 何のために生きているのだろう? こうして修平の自分探しの旅が始まった―。
自分と会社との曖昧な関係、上司や部下との確執、妻や子供との助け合い、父と息子との問題を乗り越え、果たして修平は、無事に自分の求める答えを見つけることができるのか?
今まで誰にも書けなかった、「働くこと」「生きること」の目標に限りなく迫る、新世代を代表する著者の傑作「自分探し」小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミホ
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目標をもつこと、自分の頭で考えること、好きなことをすること、長所をのばすこと、チームを大切にすること。自分らしく働くことについて、考えるきっかけとなるわかりやすい話でした。2015/05/13
Dootees
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アルバイト先の教室長に勧められて読んだ本。小説の形をとっているので非常に読みやすいが、中身は濃い。まだ消化できていないところがあるので、繰り返し読みたい。個人的に「自分会社の社長」という表現が印象に残った。自分が社長であることを意識すれば、仕事の範囲を自分で決めることなく、自己責任でやりたいこと、やるべきことをやるだろうと思われるからだ。2014/10/10
とうもと
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Reader2冊目。最初は退屈な自己啓発本かと思ったが、意外におもしろく読めた。単純化してあるけど、こういうことってあるよね、と共感できる部分があり、サラリーマンをやっている人には共感を得やすいと思うし、私は読後、自分の人生の目標を考えて見る気になった。ところで、読みたかった新刊がソニーの電子書籍ストアになかったので、これを読んだのだが、電子書籍では新刊を読むのは難しいということ?2011/01/14
みなもと
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自営業になれば簡単には休めないし、仕事のために家族を犠牲にすることもある。逆にサラリーマンだと一人一人の責任(リスク)は低くなるが人に使われる不自由さと窮屈さに耐えなければならない。この二律背反、じゃあどうすると言った所で具体的な手段を示す前に本書の話は終わっているので後は自分で考えるほかない。古い本だが考えるきっかけには丁度いいと思う。一応主人公は部下の仕事に責任を持つというやり方で自分らしくやっていける方法を見出しつつある。大きなことより身の回りの些細なことから始めよという示唆にも読み解けるかも2024/06/15