感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
19
優れた人格をもった人間になるための"バイブル"といえる重厚な一冊。マサリクは残念なくらい知名度が低い人物。だが、少なくとも私が知った政治家のなかでは、No.1の人格者であり、宗教家・哲学家である政治家。ただし、本著は難解だ。文脈を読めることは当然として、行間が読めない人が読んでも退屈なだけだろう。行間を読めるというのは、読者の持っている宗教・哲学観と著者の思想が響きあう意味である。ゆえに、読者をより分ける著作である。こんなに素晴らしい著作が、繰り返された発禁や、小国チェコスロヴァキアという事情から2025/06/02
Fumitaka
5
チェコスロヴァキア共和国初代大統領マサリクのインタビュー集である。「秩序、組織、規律、指導」(p. 103)を強調しつつ、一方、人間の「未熟さ」(p. 280)ゆえに、それが強要であってはならないと自制を呼びかける姿勢は、「超民主主義」を拒絶し「永遠の微調整」を民主主義に求めた『大衆の叛逆』のオルテガを思わせる。「民主主義」という理念には君主とかと違って生身の体がないことを考えると、マサリクが民主制を「神権政治」(p. 246)にも譬えているのは、政治理念のある種の本質を突いているのではなかろうか。2023/01/21
ももんが
5
第一次世界大戦~帝国の崩壊そして建国という時代背景の中、初代大統領になったマサリクの言葉。広く深い教養と思考と人格に裏打ちされており、その言葉は現在・あるいは未来にも通じるものだと思います。時間をかけて味わう類の本。しかし、トルストイには呆れた。著者カレル・チャペック。2019/08/08
ロピケ
1
年末にチェコのプラハ城についての番組を見て、マサリクの存在を知り、電撃を受けました。こんなのは、高校生の時のケマル・パシャ以来です。チェコ・スロヴァキアを独立に導いた、坂本龍馬的な活躍をした人。早速、番組で引用されていた本書を図書館で見つけてびっくり!著者はチャペック。哲人大統領だけあっって、哲学、政治、宗教などの思想部分は噛み含めるようにゆっくり読まないと、頭に入らないけれど、入れ甲斐がある。『わたしは英国王に給仕した』のあとがきで、フランス人女性と戯れる大統領は(多分)マサリク!とあったのが信じられな2011/01/11
aoki
0
ゆっくりよんでいくと てつがくのれきしのながれをしるきっかけをてにできます しかしこのほんのろまんてきぴーくはだいいちじたいせんのあいだ かれのじっせんとこうどう ここはやすむときがおしいほど てつがくしゃとしてまたせいじかとして そのどちらをも2012/08/06




