感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
69
一番の魅力はポーランド出身のヨゼフ・ウィリコン氏が描く幻想的な絵です。ストーリーは日本の昔話にもあるような勧善懲悪的。貧乏だけど心優しいミロと、金持ちで意地悪なルドの二人の農夫。白い馬を買うのが夢だったミロは、コツコツとお金を貯めました。いよいよという時にルドが「お金を貸して」と迫り、ミロは全財産を気前よく渡してしまいます。金貨をたっぷり持っているルドには必要のないお金。でも、月はすべてをみていました。1988年5月初版。2015/09/15
小夜風
18
【図書館】金持ちのルドと貧乏なミロ。ミロは少しずつお金を貯めて白い馬を買おうとするのですが、それが面白くないルドにことごとく邪魔されます。ルドだって真面目に働いて金持ちになったんだろうに、何でミロを妬むのか不思議でした。ルドが最後どうなったのか書かれていないのが何気に怖いです。ウィルコンさんの絵がとても素敵。2015/05/30
花林糖
9
（図書館本）金持ちルドと貧乏ミロ。東欧の空気が漂うヨゼフ・ウィリコンの絵が素敵で、特にお月様が幻想的。ルドのその後が気になります。2016/02/05
遠い日
8
ヨゼフ・ウィルコンの絵を求めて。貧乏なミロと金持ちのルド。欲深さの始末の悪さを描くお話だ。月がミロにくれた金貨は、心根の美しいミロへの褒美。ウィルコンの幻想的な絵がお話にぴったり。2018/12/10
ヒラP＠ehon.gohon
3
貧乏なミロと金持ちのルド。 ミロは自分の境遇を受け入れ、ルドの嫌がらせにも、従順に従っています。 ルドはミロがやっと稼いだ金を、騙して巻き上げてしまいます。 でも、ルドの嫌がらせを月が見ていたのですね。 月がくれた金貨のごほうび。 ルドは理由もなくミロと同じく金貨を得ようと思いましたが、月はそう簡単にごほうびをくれるわけはありません。 なんだか、しみじみとした絵が話の雰囲気を盛り上げていました。 2013/11/19
