内容説明
2000年8月、三宅島の雄山が噴火―。だれもいなくなった島で、1年間、生きぬいた犬・ムサシ。「みんな、どこに行っちゃったの?」自然災害が起こったとき、動物たちは…。人間と動物のきずなを描いた感動のノンフィクション。小学校中学年から。
目次
緑の豊かな島に異変が
島民全員、避難せよ!
ひとりぼっちのムサシ
犬がいるぞ!
生きていてくれてありがとう
救援センターの仲間たち
島に帰りたかったコロ
新しい家族と
著者等紹介
井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県生まれ。1983年、新聞社募集の懸賞童話入選作の単行本化をきっかけに作家活動に入る。人と動物のふれあいがテーマの、ノンフィクションやドキュメンタリー作品を手がけている。「海をわたった盲導犬ロディ」(理論社)で、第1回日本動物児童文学賞。「カンボジアに心の井戸を」(学習研究社)で、第28回日本児童文芸家協会賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
読書国の仮住まい
2
2000年8月、三宅島の雄山が噴火。 島は火山灰で覆われ島民には全員避難が命じられる。 その際、新聞配達員であるリョウさんの飼い犬ムサシは逃げ出してしまう。 リョウさんは当日まで捕まえることが出来ず離島。 残されたムサシは他の飼い犬のエサを漁ったり、巣から落ちた雛を食べたり。 カエルや蛇の卵なども口にして飢えを凌ぐ。 約一年後役場の職員に発見され保護。 リョウさんは再会を果たすが飼うことが出来ず、新しい家族の元に迎えられる。 別の飼い犬は都内の動物病院で息を引き取ることも。 しかしここでも火事場泥棒か…。2025/10/23
︎💓ひかる💓
2
ひとり…基 一匹になったムサシがひ、ひなを食べた!緊急事態だから仕方ないか。ニュースのトカラ列島噴火を思い出す。ムサシは生きていた!そして、役所の人々に助けてもらい船へ乗せてもらった。獣医師やトリマーや手厚い保護を受け手厚くされた。新しい飼主も見つかり良かった。本当にこれで良かったのか?いのちを繋いだんだもんね…それは良いことですよね。2025/07/08
有無(ari-nashi)
0
飼い主とはぐれて一年間島に残された犬、ムサシの話。人間だけでなく、ペットや家畜まで翻弄されていた。先が見えないまま急な生活の変化に不安を抱えて過ごす人、その人たちを助けようとする人などがいるなか、心無い火事場泥棒もいたのが印象に残った。2016/12/25
パン太郎
0
震災は人だけでなく動物にもふりかかるということを考えさせられます。それにしても、火事場泥棒も動物ボランティアもおなじ人間なのに、どうしてこう両極端の人がいるんだろうか。 2016/09/15
Miyoko
0
感動のお話でした。 2021/10/18
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