出版社内容情報
江沢洋の量子力学をめぐる論考のエッセンスを精選した選集第III巻。山本義隆による「55年目の量子力学演習」30頁余を収録。
目次
第1部 戦後の高校生が感じたいぶき(朝永振一郎『量子力学1』)
第2部 量子力学への道(ボーアの原子模型;ハイゼンベルク―行列力学のはじまり;ハイゼンベルクの訪日;シュレーディンガー―問い続けた量子力学の意味;波動方程式の創造;量子力学形成の現場で学ぶ;量子力学の建設者たち―ド・ブロイの死去に寄せて)
第3部 量子力学の発展(ディラックの名著『量子力学』;大きな物体の量子力学、実験;重ね合わせの破壊;「光子の裁判」と量子の不思議;干渉の量子力学;量子論の発展とパラドックス;核分裂の理論;矮星はなぜ小さい?;世界の安定性に関する省察;量子力学と実在;エッセイ:55年目の量子力学演習)
著者等紹介
江沢洋[エザワヒロシ]
1932年東京に生まれる。旧制中学1年から新制高校(群馬県立太田高校)第2学年まで、群馬県の今でいう邑楽郡大泉町で過ごし、高校3年の春、東京都立両国高校に転校。1951年東京大学理科一類に入学。1955年東京大学理学部物理学科を卒業。1960年東京大学大学院数物系研究科物理学課程を修了。「超高エネルギー核子衝突による中間子多重発生の理論」により理学博士。4月より東京大学理学部助手。1963年9月より1967年2月まで、アメリカのメリーランド大学、イリノイ大学、ウィスコンシン大学、ドイツのハンブルク大学理論物理学研究所などで、研究生活を送る。帰国後、東京大学理学部講師。1967年4月より学習院大学助教授、1970年4月より学習院大学教授を務める。1998年3月学習院大学を定年退職、名誉教授。1995年9月より1年間、日本物理学会会長。1997年7月より2005年9月まで(第17期~第19期)、日本学術会議会員
上條隆志[カミジョウタカシ]
1947年群馬県に生まれる。1971年東京教育大学理学部物理科を卒業。1973年同大学大学院理学研究科修士課程を修了。その後、東京都立高校の教諭を務め、2008年3月定年退職。現在はフリーター。1973年より東京物理サークルにて活動を続けている。また全国高校生活指導研究協議会(高生研)の代表を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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