目次
徳こそ日本の力
日本民俗は「こころ」の民
寺子屋と七千種の教科書
売り手よし買い手よし社会よし
美意識が生き方の規範をつくった
「指導者」や「独裁者」がなかった日本語
神事と歌を継ぐ天皇
神道は新しい世界宗教であるエコロジー教だ
大切なものは目に見えない
親を粗末にする者は国や人を愛せない
農業を再興し、食糧自給率を高めよう
著者等紹介
加瀬英明[カセヒデアキ]
1936年東京生まれ。慶應義塾大学・エール大学・コロンビア大学で学ぶ。「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長。外交評論家として内外に豊富な人脈を築き、77年より福田、中曽根内閣で首相特別顧問として対米折衝に貢献。皇室についての著書も多い。日本ペンクラブ理事、日本安全保障研センター理事長、松下政経塾相談役などを歴任。伊能忠敬の玄孫でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大石倫太朗
2
これは素晴らしい本。最近の日本人が失った考えを改めて提示してくれている。時代精神と伝統精神の交わる所に理想の生き方がある。伝統精神を学べる一冊。2010/03/04
白蝶(shirocho)
1
図書館本。日本人の心は「かな」文字や茶道などにおける「我慢」の精神と邦楽や会話における「間」によって醸成された。心や徳(忠孝)を現代人は欧米化によって投げ捨てている、なんと嘆かわしい!という内容でした。 徳は大事であるが、どうにも政治家の行動に徳が見られず、我慢して自分だけ損をするのが嫌で全員で敵対している気がします。 自分の身を正せば周りは正しい人が残るだろうが、くに全体のために影響力のあるYouTuberやタレントは(共感という意味でなく)心を大事に見せてほしいね。2022/06/26
jjjjpppp
1
時代は江戸回帰すればいいと思った。2010/03/20
gender
0
筆者は日本の素晴らしさ、徳の高さの原点は江戸時代にあると述べ、確かに江戸時代に感する論評はうんうんと唸る部分が多々あるが、後半に関してはどうにも愚痴っぽい老人の昔は良かった論にしか聞こえない。特にマルクス論に関しては、言ってることが途中で矛盾している箇所があるような…。前半の論旨は明快だったのに、(事実を淡々と述べているだけだから?)後半は行き当たりばったり感の強い思い付き文章のように思えてならない。2014/01/06
kazy0021
0
明治維新後、そして、昭和中期の高度経済成長という、日本の躍進は江戸時代に培われた徳によるものであると実例を挙げて主張。 自らを尊ぶが故に素晴らしい自己で在りたいと修練に励み、また、人と人との間に生きているが故に人の役に立ちたいと更に励む。そして、人に恥じることはしない。そのような江戸の人の生き方が日本の発展の礎となったとの主張には大変に説得力が有る。また、世界が狭くなりつつある今、そのような日本の生き方・考え方は、グローバルにも通じるものにもなりつつあるのではないかと考えさせられる。2018/01/31




