内容説明
アメリカ社会の終末。潰える家族の夢。変貌する内面世界を鋭く描くシェパードの劇作術が冴える。オビー賞受賞二作品を含む初期の代表的作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろすけ
3
乾いた不条理、エピファニーめいた抽象・象徴性の強い内的独白の長セリフ。著者の若い時期に書かれた作品で、表現を削り取りすぎた未熟さとも最初は思えたが、でもなんかそれも違う気がする。しかし巻末の演出家?の覚え書きを読んで納得『サムは観客に語りかけるよりも、何かして見せることに興味がある。彼は観客が作品に全人的に参加し、自己同一化し感情を浄化することは望まない。彼は上演中に、部屋の室温の変化が人に与える作用のようなものを観客にもたらすことを望む』すんごい腑に落ちた。【イカルスの母】【赤十字】が良い。コメント欄へ2018/07/18
Izumi Kataoka
0
わからん。けど、なんか共感してる。2014/08/12
健康
0
鮮烈。2010/03/28
葛
0
発効日:1991年6月20日第1刷発行 著者:サム・シェパード 訳者:古山みゆき 発行者:村上克江 発行所:株式会社新水社 印刷所:シナノ印刷株式会社 装幀:海保透 ジャック・レヴィ 『赤十字』の覚え書き…… 収録作品:イカルスの母、4Hクラブ、百四十万、ロック・ガーデン、赤十字2019/11/01