内容説明
宮沢賢治にとって文学的転回となった大正十年とは、じつに保阪嘉内との訣別の年であった。賢治自身、「ただ一人の友」と言い、「私が保阪嘉内、私が保阪嘉内、私を捨てるな」と悲痛なまでに言わせたこの友の存在こそが賢治の生涯を左右し、膨大な数の作品を書かせた決定的な原因であった。―長年温めてきた文学的モチーフを深化させ、賢治文学の〈謎〉を解く迫真の実証研究490枚。
目次
第1章 賢治と保阪嘉内の出会い
第2章 友愛のステージ『アザリア』
第3章 激しく揺れた手紙の青春
第4章 訣別のあとで
第5章 『春と修羅』の中に生きる保阪嘉内
第6章 教師から農民へ
第7章 晩年
第8章 『銀河鉄道の夜』は誰のために書かれたのか
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