内容説明
セカンドチャンス!の仲間たちは、ここにいる。人はやり直せるという生きた証拠としてここにいる。そう、希望としてここにいる。少年院をでても、人生は終わりではない。「セカンドチャンス!」もう一回、やろう。少年院出院者による少年院出院者の社会復帰を支える新しい活動の誕生。
目次
「当事者」こそが世界を変える―まえがきに代えて
第1章 セカンドチャンス!の始まり(たましいのある仕事に向かって;出会いに助けられて)
第2章 出院生が語る、これまでの道、これからの夢(乗り越えて;非行から少年院、そして今 ほか)
第3章 セカンドチャンス!に願うこと(セカンドチャンス!の当事者たち;安心感・安全感・信頼感のある避難所・居場所としてのセカンドチャンス! ほか)
第4章 海外の先進例に学ぶ(アメリカ視察報告/北欧視察報告)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海
1
少年院に入ったことのある人たちの更生の記録。題名は少年院出身に人たちの互助組織の名前。少年院を出たあと地元に帰っちゃうとどんなに院内で決意しても大抵元の木阿弥になっちゃうんだから、出院後のケアをどうにかしないといけないんじゃないのかなあと思った。あと、多分この人は発達障碍だろうという人も数名いたので、そういう面からもちゃんと診断した上で対策を練ってあげればいいのにとも思った。2013/01/10
あずさ
0
当事者のみなさんを中心に、矯正教育に関与する多くの人の体験が語られた1冊。 非行は背景に福祉的課題を抱えているということは頭では理解していたけど…矯正教育が当事者たる非行少年にとってどんな意味をもっているか、また非行の行動自体が本人にとってどんな意味をもっていたかがわかったような気がする。少しでも私自身の理解が進んでいたらいいな。2017/07/07
愚直一筋の耶蘇坊主菊地一徳Kazunari Kikuchi
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本書の登場人物をはじめ、人生をあきらめている人にはセカンドチャンスの神、つまり聖書の神を知ってほしい。
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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立ち直った元犯罪者と現役犯罪者の違い、1)本物の自分は磨けば光るダイヤモンドの原石であるという発見をしていること、2)自らの運命を支配できるという楽観主義をもっていること、3)社会にお返しをしたいという気持ちをもっていること、だそうで、これ、犯罪者の更生に限らないよね。2011/05/28