感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nori Shamp
8
中国の女流作家6人が、文革の渦中で育った若者と文革後の若者を描いた短編集。表題作「ラブレター」は、辺境の鉱山で働く若者の生活と党員指導者の非人間性が描かれている。結末の人間性を持った上司が、指導員を遣り込める姿に溜飲が下がる。「女子大生寮」は、文革世代の親を持つ三者三様の生い立ちの女子大生達の話。寮生活を通して彼女達が成長していく姿が描かれていて面白かった。こちらは話のわかる学長が格好いい!他の4編も面白くて一気に読めた。娘が図書館から借りてきた本を手に取ってみたのだけど、得をした気分である。2013/01/10