内容説明
40過ぎのオジサンが、20歳も年下の女に入れあげる。手紙を書き、電話に出ないといってはグズグズ恨み言を並べ、ぼくを愛して、ぼくだけをと懇願する。ミットモナイ!でもその手紙には、可愛らしいデッサンも描いてある。これって、あの王子さま?そう。だってこのラブレターを書いたオジサンは、あの愛すべきサン=テグジュペリ。飛行機乗りでもある彼は、今日も偵察飛行に飛び立つ。この恋が、生涯最後のものとなるとも知らずに。
著者等紹介
サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド[サンテグジュペリ,アントワーヌド][Saint‐Exupery,Antoine de]
1900年、リヨン生まれ。少年時代から飛行機に興味をもち、兵役で航空隊に入ったのち、民間の航空会社で郵便飛行機のパイロットとなる。この経験が『南方郵便機』『夜間飛行』『人間の土地』といった類例のない傑作小説を生んだ。アメリカ滞在時代に発表した『星の王子さま』(43年)は自作のデッサンと物語が密接にからみあった異色の作品。1944年、コルシカ島からの偵察飛行に出たまま消息を絶つ。ドイツの戦闘機に撃墜されたものと見られる
管啓次郎[スガケイジロウ]
1958年生まれ。詩人、比較文学者、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授。主に著書に『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)など。サン=テグジュペリ『星の王子さま』の新訳(角川文庫、角川つばさ文庫)はその表現の新鮮さで話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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マリリン
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