内容説明
「これ、いるの?」とお互い思えど、言い出せず…。俳優と編集者、性格も趣味もまるで違う、とある夫婦の順ぐりエッセイ。
目次
1(あさごはん;運動;毒虫 ほか)
2(お酒;車;ひとり暮らし ほか)
3(窓;ねどこ;学校 ほか)
著者等紹介
本上まなみ[ホンジョウマナミ]
1975年東京生まれ。俳優・エッセイスト。長女の小学校進学を機に京都に移住
澤田康彦[サワダヤスヒコ]
1957年滋賀県生まれ。編集者・エッセイスト。マガジンハウスにて『BRUTUS』『Tarzan』等の編集に携わったのち退社、『暮しの手帖』編集長となる。2020年より家族の住む京都に戻る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すだち
41
同じテーマにつき一編ずつ。本上さんのエッセイを受ける形で夫の澤田さん。本上さんは自由で伸びやかな文章。意外にアクティブで体育会系。澤田さんいわく「癒さない人」。京都暮らしも子育ても自然体で楽しんでいるのが伝わってくる。澤田さんは妻のエッセイを引用したり、全く別の話だったり。60代の自虐も込め、教養も感じさせる面白さ。「暮しの手帖」元編集長だもの。「もうだめだ」の切羽詰まり具合は血の気がひくほど。コロナ禍ながら閉塞感を感じさせない陽のエッセイ。ところで、荷物重い族の心を掴んだタイトルの話あったっけ?2023/11/21
Karl Heintz Schneider
26
本書は女優・本上まなみさんによるエッセイである。某雑誌に連載されていたものをまとめたものなのだが、連載が始まった直後にコロナ渦に突入。そんな中でも、小学生の息子さん・中学生の娘さんと他楽しそうに暮らしている様子が微笑ましい。本書は彼女とその夫・澤田康彦さんが交互に書いている。本上さんには申し訳ないが、ご主人の方が文章が簡潔でハナシも面白い。ハテ?と思いプロフィールを見れば、なんてこたない。彼は編集者・エッセイスト、その道のプロだった。2023/11/10
tetsubun1000mg
21
結婚して20年位というので、照れくさくて書きにくかっただろうけど「ミシマ社」の編集者と社長が口説いたという経緯が冒頭に記されてました。 本上さんの読書エッセイを読んでいて、読書家で正直な感想や暮らしの様子を書かれていたのがそのままの印象。 澤田康彦氏は学生時代に「本の雑誌社」で配本バイトをして椎名誠氏の破天荒な海キャンプに付き合わされたり、出版社の編集者時代に同じく椎名氏の映画の製作に関わったことを憶えていた。 性格は違うようだが行動的な本上さんとインドア派で内向的な澤田さんで結構合っているのかもね。 2023/08/28
しゅん
18
タイトルにすごく惹かれ購入。京都在住で女優の本上さんと編集者である澤田さんの歳の差夫婦がそれぞれ同じテーマで交互に書かれたエッセイ集。おふたりとも文章に味があり、月日がたっても歳の差を感じさせないくらい仲睦まじい関係なのが伝わりとても幸せな気分になれる一冊でした!京都に移住してこんな理想的な暮らしをしたいなあ…2023/08/17
うー(暫く感想登録のみです🙇)
16
コロナ禍での夫婦エッセイ。この家族、この御夫婦、素敵だなぁ💞本上さんのたくましい生命力、見聞を広め続けている生き方。折角の人生、楽しまなきゃ!と背中をおしてもらえるエッセイだった。2023/08/26