出版社内容情報
明治の先覚者新島襄の書簡集.新島は群馬県安中の人で,元治元年禁を犯してアメリカに渡り,忍苦勉励してアマスト大学その他に学んだ.岩倉大使一行の欧米視察に随伴し,官界に迎えられようとしたが,固辞して伝道と教育とに生涯を献げようと志し,帰朝後,京都に同志社を設立した.本書はその人と思想とを知る唯一の資料である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
29
宣教師であり、キリスト教教育主義者でもあったせいか、新島襄の手紙には訴えてくるものがあります。いかにキリストの福音を純粋に信じていたかが伺えて胸が詰まる思いがします。キリスト教を教えるための学校を作りたいという願いから同志社英学校を設立し、教育者として、牧師として歩んだ人生は、多くの人に当てて書いた手紙からとても熱心で、尊いものだったと読み取ることができます。真面目で求道的だからこそ純粋な心で自分の信じる道を手紙に託せたのでしょう。神様を愛し、人を愛し、妻を愛した新島襄。八重の桜の放送時に読みたかった。2014/05/13
有坂汀
3
本書はキリスト者であり、同志社大学の創始者として日本におけるキリスト教主義教育の普及に邁進した新島襄の手紙から96通を収録した書簡集です。僕がこれをはじめて読んでいたのは2010年のことでありましたが、同志社大学および大学院を卒業し、教師として教壇にも立つ元外交官で作家である佐藤優氏の『同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか (光文社新書)』を読み、ここ最近ではX(旧Twitter)上でも同志社大学神学部に通う学生や大学院生と交流があり、いい機会であるからと今回改めて取り上げることにしました。2024/12/27
讃壽鐵朗
2
基督信者特有の過度なほどの情熱が伝わって来る2014/07/13
新平
1
日本のキリスト者というのは純粋で真面目で求道的だなあ。話は横道にそれるが、この辺が逆に大衆に広まらなかった理由かな。2013/04/24
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