著者等紹介
junaida[JUNAIDA]
1978年生まれ。画家。京都精華大学客員教授。ボローニャ国際絵本原画展2015入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
7
Junaidaという特定不明な画家が、宮澤賢治の小説から抜き取ったモチーフを基に、描いた絵画集といえば良いのでしょうか。 宮澤賢治の作品の断片と対に絵を置きながら、不思議な感覚の世界を構成しています。 宮澤賢治ファンならば、それぞれの絵に感じるところがあると思います。 一作品の絵本でないのが残念ですが、賢治作品への扉として素晴らしい絵本だと思います。2017/10/30
Hiroki
2
文京区立図書館 吸い込まれて画の一部に填め込まれてしまいそうだ。注文の多い料理店なら森を疾駆する風にのって、遥か高みから大鷲の眼になって衛兵を見下ろせるだろう。風の又三郎なら岩木山を軽々と越えて「面白いか」と訊ねる耕一に絶叫して答えてやる「うん面白い」と。雁の童子なら赤い焔に包まれて、歎き叫んで手足をもだえ、落ちて参る五人のあとに可愛らしい天の子供で続いてみたい。よだかの星はあまりに哀しいので燃えることも忘れてしまいそうだ。本の中は2億のタワマンをはるかに優る住み心地だ。2024/03/30
ymmtdisk
2
『風の又三郎』『グスコーブドリの伝記』『猫の事務所』などからの一部引用と、その場面に合わせた絵(つまり挿絵のようなもの)。純粋に絵が美しく、ポスター的なデザイン性のある絵もある。『ひのきとひなげし』の蛙かわいい。▼miccaにて。2021/07/24
モリヤマ リン
0
買おうかどうしようか悩んだ末に購入。買ってよかった。1巻と3巻も買う予定。2022/08/16
O. M.
0
宮沢賢治の文章の断片にjunaidaが絵をつける企画の2作目。個人的には「注文の多い料理店」「氷河鼠の毛皮」「山の晨明に関する童話風の構想」といった作品についた絵が面白かったですね。2019/07/07