内容説明
本書は、サウンドスケープ研究の第一人者である著者による、静かなる実践の書です。京都を舞台に「音」に秘められた力を探求し続ける著者が、21年の歳月を経てたどり着いた、「身の回りの音を聴く」ことで感性を磨き、世界の見方を変える方法を提案します。疲れた心を整え、創造性を高め、人生の解像度を上げる一冊です。2004年発刊の『音ってすごいね。―もう一つのサウンドスケープ』をベースに、21年後の新しい視点と「特別レッスン」を加筆。サウンドスケープとマインドフルネスをテーマに研究をしてきた著者の研究と実践の軌跡です。日常の音に耳を傾けることで、耳と意識をチューニングし、「聴くカ」を取り戻す方法を紹介。周囲に耳を澄ませてページをめくるたび、あなたを取り巻く世界の響きが変わり、心や感覚も変わる体験ができるはずです。京都発、人生の解像度が上がる6つのレッスン。イヤホンを外し耳を傾けるだけ!サウンドスケープ研究の第一人者が、21年の歳月を経てたどり着いた、「聴く力」を取り戻す処方箋。心を整え、創造性を高め、世界の捉え方を変えるための一冊。
目次
第一章 音の原風景
第二章 京の音
第三章 大学の音
第四章 葉擦れ音
第五章 まほう使い
第六章 表現へ
「世界を変える」ための特別レッスン
著者等紹介
小松正史[コマツマサフミ]
作曲家、ピアニスト、博士(工学)。1971年、京都府宮津市生まれ。明治大学農学部(農業土木・緑地学専修)卒業。明治大学大学院農学研究科博士前期課程(農業経済学専攻)修了。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修士課程(作曲専攻)修了。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程(環境工学専攻)修了。博士(工学)。文理芸にまたがる多様な学びを「音」を軸に統合し、教育(音育)・研究(音学)・表現(音創)の3領域を掛け合わせた独自の活動を展開している。作曲家として数多くの映像作品の音楽を手がける一方、即興演奏を得意とするピアニストとしても活動。また、音響心理学とサウンドスケープ論を専門とし、京都タワー・京都丹後鉄道・耳原総合病院といった公共空間の音をデザインする。さらに、聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる独自の教育メソッド「耳トレ!」は多くの支持を集め、全国各地でワークショップを実践。2021年からは音声配信(ポッドキャスト)も行っている。2025年現在、京都精華大学メディア表現学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



