内容説明
「人間」を問う、小さき声。1956年、ハーンユーニスで275人、ラファハで111人のパレスチナ人がイスラエル兵に射殺された。無数の公文書の奥に埋もれた凄惨な大虐殺事件に着目したコミック・ジャーナリストが、徹底した独自調査と圧倒的な筆力で、ガザ地区の過去と現在、悲劇の本質を浮かび上がらせる。漫画のアカデミー賞「アイズナー賞」受賞作品。
目次
ハーン ユーニス(希望の光;脚註;アベド ほか)
祝祭(物語は死んだ;閉所恐怖症;われわれ全員が打ちのめされるだろう ほか)
ラファハ(家探し;“海通り”;ラファハの呪縛 ほか)
著者等紹介
サッコ,ジョー[サッコ,ジョー] [Sacco,Joe]
1960年、マルタ島生まれ。コミック・ジャーナリスト。戦争ルポルタージュ漫画の作家、芸術家として広く認められており、「ディテールズ」、「ニューヨーク・タイムズ」、「タイム」、「ハーパー」など各誌に漫画によるリポートを発表してきた。著作は14か国語に翻訳されている。1991年から92年にかけて現地を取材して刊行したコミック『パレスチナ(Palestine)』(日本語訳は小野耕世訳、2007年/特別増補版、2023年)はアメリカン・ブック賞を受賞など。2023年、マルタ大学より文学博士号を授与された
早尾貴紀[ハヤオタカノリ]
1973年生まれ、東京経済大学教員。パレスチナ/イスラエル研究、社会思想史研究。ヘブライ大学客員研究員として2002‐4年(第二次インティファーダ期)に東エルサレム在住、その間に西岸地区、ガザ地区、イスラエル国内でフィールドワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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らすた
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