内容説明
「こじらせている」と自覚する30~50代の男性たちに聞いた、「安定のレール」に乗らない生存戦略。どこへ行ってもやっていけない気がした。人と同じことをするのがいやだった。「自分を理解されてたまるか」と思っていた。「主流」から逸脱し、振り切った生き方をしてきた男性たちの世の中へのまなざしに触れる濃厚インタビュー集。
目次
立派な人みたいに思われることもあるけど、基本はしょうもない人間なので。―島田潤一郎
人からの評価はその人がそう思いたいだけであって、たまたまだよね、と思ってしまう。―Pha
モノを捨てまくったら「何者かふう」になれたけど、いまはどんどん普通になっていく。―佐々木典士
強くありたいんです。テレビに出てくる人たち見てたら強い人に憧れるじゃないですか。―ファビアン
宇宙でぼくしかやらないようなことをひたすら寝ずにやってたら、「わらしべ長者きたぞ」ってなった。―田中弦
最近は達観してきたというか、批判でもなんでもご自由に、こちらは自分を笑いながらやってます、という感じかな。―下平尾直
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
114
インタビュー集。 自意識高すぎ男子たち、とわいえ、皆結構成功してるし、家族持ちだったりする。 一人出版社とか文系が主2025/05/14
mike
82
こじらせ男子って言うから一般人を対象としたルポかと思ってたので、読みたかった内容とは違った。聞き手の話の引き出し方がうまい。まさにお茶しながらお喋りを楽しんでる様な自然なインタビュー。6人のこじらせ君の中で、ひとり出版社を立ち上げた島田潤一郎と本を書く芸人ファビアンの考え方には共感できる箇所が多々あった。2025/04/13
ナミのママ
77
表紙、形、紙の匂い、全てが気持ちよい。登場するのは6人、島田潤一郎・pha・佐々木典士・ファビアン・田中弦・下平尾直(敬称略)。顔がすぐ浮かぶ人はもちろん、名前は知らなくても書籍名を見て「あー」と思う人ばかり。30〜50代の男性たちは安定や主流の考え方を選択せずに自分の道を進んでいる。何かに夢中になっても、決してそれにしがみつくことなく次へと進んでいく姿が潔く好感がもてる。インタビューがまた絶妙。個性を浮き立たせる素敵な1冊だ。2024/12/29
亜希
21
読み始める前の(勝手な)印象より面白かった。確かに「こじらせ」という言葉は、女性より男性を評して使われることのほうが多い気がする。ファビアンさんの「男らしさ女らしさって言葉は絶対あったほうがいいと思う」には完全同意だし、田中弦さんの「私にはお気に入りのカフェなるおしゃれな存在はありません」には吹いた。皆さんやはり、根は真面目なのだと思う。何かを学ぼう、反面教師にしようなどというぎらついた気持ちではなく、題名通りこじらせ男子とお茶をしているような、まったりとゆるい気持ちで読むことをお勧めします。2025/02/27
らびぞう
13
インタビューを文字起こししているだけでも、その文字から、その人の姿が見えてくるから、不思議だ。インタビュアーは、ひとり出版社を設立された藤川明日香氏で、こじらせ男子に選ばれたのは、ひとり出版社夏葉社の島田潤一郎、「ギークハウス」と呼ばれるシェアハウスを立ち上げたPha、ミニマニスト生活を綴った佐々木典士、ハーフのお笑い芸人ファビアン、Unipos代表取締役の田中弦、出版会社共和国代表の下平尾直の6名である。また、本棚の写真とかもあり、本だけでなく、飾られているモノを見るのも人となりが見えて、楽しい。2025/10/21




