内容説明
「危機的で終末論的」と多くの人が意識の深層で感じ取っている現代、悪と暴虐が世に満ちること、そこからの魂と世界の救済について、聖書は何を語り得るのか―。正教会師父たちをはじめとして、古今東西の教父、聖書学者、教会指導者らによる多彩な聖書解釈を紹介しながら創世記第5~7章を解明する。好評「師父たちの食卓で」シリーズの第3弾。
目次
創世記を味わう 第5章(1節 これはアダムの系図の書である。神は人を創造された日、神に似せてこれを創られ、;2節 男と女に創造された。創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。;3節 アダムは百三十歳になったとき、自分に似た、自分にかたどった男の子をもうけた。アダムはその子をセトと名付けた。 ほか)
創世記を味わう 第6章(1節 さて、地上に人が増え始め、娘たちが生まれた。;2節 神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。;3節 主は言われた。「わたしの霊は人の中に永久にとどまるべきではない。人は肉にすぎないのだから。」こうして人の一生は百二十年となった。;4節 当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった。;巨人と超人;精神力と美と体力を調合することの怖ろしさ ほか)
創世記を味わう 第7章(1節 主はノアに言われた。「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。;2節 あなたは清い動物をすべて七つがいずつ取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい。;3節 空の鳥も七つがいずつ取りなさい。全地の表に子孫が生き続けるように。 ほか)
著者等紹介
佐藤弥生[サトウヤヨイ]
1962年、愛知生まれ。愛知県立大学文学部国文学科卒業。1996年よりジュセッペ三木氏のもとでイタリア語を学び、イタリア文学に親しむ
松島雄一[マツシマユウイチ]
1952年香川県生まれ。印刷会社営業職を経て、1990年正教神学院入学、1993年卒業と同時に司祭叙聖され、今日に到る。名古屋ハリストス正教会、半田ハリストス正教会管轄司祭から現在は、大阪ハリストス正教会司祭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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