内容説明
夏目漱石も通った「漢学塾二松学舎」の創設者であり、幕末~近代の漢学・東洋学の発展に尽力した三島中洲。彼が書き残した『中洲講話』の主要な文章を、読みやすい現代語訳で掲載。渋沢栄一、平塚らいてうといった関係人物たちの証言、中洲関係年譜も併録し、三島中洲のひととなり、後世への影響を伝える。
目次
第1部 「中洲講話」を読む(現代語訳・町泉寿郎)(義利合一論;崇神論;余の学歴;漢学大意)
第2部 三島中洲を知る(岡山なまりの温和な人柄(岸哲男)
煙草を好み詩作にふける(岸哲男)
論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの(『論語と算盤』より)(渋沢栄一)
らいてう先生と二松学舎 らいてう先生に質問する(平塚らいてう)(談)
よき師友に恵まれ学識深まる(石川梅次郎)
出仕を勧める師、方谷の書翰(山田琢)
異才、河井継之助との出合い(中田勝)
異才、河井継之助が舌を巻く(中田勝)
吉田松陰との出合い(橋本英治)
中洲とボアソナード 貴重文献の発見まで(川久保広衛)
論語と私(植村環)
三島中洲年譜での生年考 便宜的な西暦換算から生じたことなど(江藤茂博))
附録(幕末維新期の人的交流―近代日本経済の父・渋沢栄一と近代日本を生きた漢学者・三島中洲(江藤茂博)
三島中洲関係年譜(町泉寿郎))
著者等紹介
江藤茂博[エトウシゲヒロ]
立教大学大学院文学研究科博士課程満期退学、博士(文学)/二松学舎大学。現在、二松学舎大学文学部教授
町泉寿郎[マチセンジュロウ]
二松学舎大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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