内容説明
新たな“ネイション”の模索。ケベック史研究の第一人者が、フランス人の入植から、イギリスによる征服、カナダ連邦の誕生、フランス系ナショナリズムの高揚、60年代の“静かな革命”、80~90年代の「主権獲得」に向けた二度の州民投票、そして今日の間文化社会まで、北米のフランス語圏ケベックの歴史を辿る入門書。
目次
第1章 かなりつらい初期―新大陸への到着(一五三四‐一六五〇年代)
第2章 王立植民地―フランス国王直轄植民地(一六六三‐一七一三年)
第3章 一つの民が誕生した―「カナダ人」の誕生(十七世紀末‐一七三〇年)
第4章 容赦ない征服へ―イギリスによる支配(一七一三‐一七六〇年)
第5章 困難な共存―分割統治へ(一七六〇‐一七九二年)
第6章 対立に向かう歩み―上・下両カナダの再統合(一七九三‐一八四〇年)
第7章 新憲法に向けて―自治領カナダの誕生(一八四〇‐一八六七年)
第8章 独特な州―フランス系カナダ人のナショナリズム(一八六七‐一九一三年)
第9章 あらゆる戦線で―二度の世界大戦(一九一四‐一九四四年)
第10章 新しい社会の誕生―“静かな革命”(一九四四‐一九七六年)
第11章 対決の時代―ケベック・ネイションの形成(一九七六‐二〇〇八年)
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