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出版社内容情報
本書で取り扱うテーマは、映画シリーズ「男はつらいよ」で寅さんが映画の中で発した「名ゼリフ」。言い得て妙、ユーモアとウィットにあふれる人生のエッセンスともいえる寅さんが発したセリフを、「寅さん博士」として知られる落語家・立川志らく氏が「男はつらいよ」作品ごとにピックアップ。セリフを軸にストーリーをプレイバックし、決めゼリフの状況がありありと目に浮かぶように解説します。
昭和?平成の名ゼリフが、令和の現代にこそ響き、「金言」としての価値を持ちます。 〈POINT〉
・寅さんの「名セリフ」が現代に響く!
・寅さん博士/落語家・立川志らく師が、寅さん世界をディープに語る!
・1作ごとの名ゼリフ=金言を志らく師匠がチョイス!
・セリフに凝縮されたエッセンスを語る(作品のどころ解説とともに)!
・寅さんの義理人情、滑稽な味わい...について落語家の視点から掘り下げる(古典落語の世界にも通ずる「男はつらいよ」の世界観を解説)
・寅さんだったら現代の世相をどう斬るだろう? その答えがここに!
・「男はつらいよ」シリーズ全作品の見どころをフォロー
・すらすら読めて、映画のポイントが想起でき、観賞が何倍にも深まる!
・全編語り下ろし
内容説明
『男はつらいよ』の見どころを凝縮!令和のいまこそ響く、寅さんの名言。
目次
「理屈はいらない」『男はつらいよ』1969年(昭和44年)―ザマ見ろぃ。人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ。
「他者へのまなざし」『続 男はつらいよ』1969年(昭和44年)―てめえさしずめインテリだな?
「日本人の心」『男はつらいよ フーテンの寅』1970年(昭和45年)―俺たちの旅は桜の花と一緒よ。花見の旅だい。
「自分らしさ」『新 男はつらいよ』1970年(昭和45年)―雪駄っつうものはね、日本古来の履物だ。あっしはこれを履いてね、パリだってロンドンだってあたしゃ平気で行きますよ。
「本当の幸せ」『男はつらいよ 望郷篇』1970年(昭和45年)―地道な暮らしは無理だったよ、さくら。
「恋は矛盾」『男はつらいよ 純情篇』1971年(昭和46年)―頭のほうじゃわかっているけどね、気持ちのほうが、そうついてきちゃくれねえんだよ。
「人生の悲哀」『男はつらいよ 奮闘篇』1971年(昭和46年)―月にむら雲、花に風、一寸先の己が運命。わからないところに人生の悲しさがあります。
「自由業はつらいよ」『男はつらいよ 寅次郎恋歌』1971年(昭和46年)―てめえが好きで飛び込んだ稼業だから、今さらグチも言えませんが、はた目で見るほどラクなもんじゃないですよ。
「人生の肯定」『男はつらいよ 柴又慕情』1972年(昭和47年)―ほら見な、あんな雲になりてぇんだよ。
「恋の定義」『男はつらいよ 寅次郎夢枕』1972年(昭和47年)―いいかい、恋なんてそんな生やさしいもんじゃないぞ。飯を食うときもウンコをするときも、もうその人のことで頭がいっぱいよ。
「似たもの同士」『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』1973年(昭和48年)―うん、あぶくだよ。それも上等なあぶくじゃねえやな。風呂の中でこいた屁じゃないけども、背中のほうへ回ってパチンだい。
「芸術家の本質」『男はつらいよ 私の寅さん』1973年(昭和48年)―なにが嫌だからったってな、インテリの女と便所のナメクジぐらい嫌なものはねぇんだい!
「寅さんの幸福論」『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』1974年(昭和49年)―いま、幸せかい?
「社長もつらいよ」『男はつらいよ 寅次郎子守唄』1974年(昭和49年)―社長の金の苦労に比べりゃ…俺の色恋沙汰の苦労なんてな、ヘッ!屁みてえなもんだよ。
「漂泊の人生」『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』1975年(昭和50年)―あいつも俺とおんなじ渡り鳥よ。(中略)いずれまた、パッと羽ばたいて、あの青い空へ。な、さくら、そういうことだろう。
「愛とは?」『男はつらいよ 葛飾立志篇』1975年(昭和50年)―もうこの人のためだったら命なんかいらない、もう俺、死んじゃってもいい。そう思う。それが愛ってもんじゃないかい。
「理屈より感情」『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』1976年(昭和51年)―俺はいつも、こう思って帰ってくるんだ。今度帰ったら、今度帰ったら、きっとみんなと一緒に仲良く暮らそうって、あんちゃんいつもそう思って…。
「死とは?」『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』1976年(昭和51年)―人間がいつまでも生きていると、丘の上がね、人間ばっかりになっちゃう。(中略)あー!なんて海の中へバチャンと落っこって、アップップして、助けてくれ、助けてくれー、なんてね、死んじゃうんです。
「寅さんと民主主義」『男はつらいよ 寅次郎と殿様』1977年(昭和52年)―親父に何か言われてヘイヘイ引っ込むようじゃさ、男じゃないもんね。第一、民主主義だから、いまは。
「以心伝心」『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』1977年(昭和52年)―アイ・ラブ・ユー。できるか青年!〔ほか〕
著者等紹介
立川志らく[タテカワシラク]
1963年、東京生まれ。1995年、真打昇進。落語家、映画監督(日本映画監督協会所属)、映画評論家、エッセイスト、昭和歌謡曲博士、劇団主宰と幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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