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岩波文庫
連続性の哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003368817
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「アメリカが生んだ最も多才で独創的な哲学者」と言われ,多方面にわたって革新的な理論を展開したパース(1839-1914)の論文集.今日の科学哲学・認識論・記号論・宇宙論等へ示唆するところが大きく刺激的である.

内容説明

「アメリカが生んだ最も多才で最も独創的な哲学者」C.S.パースの論文集。科学・論理学・哲学など多方面にわたって革新的な理論を展開した彼の思想の全容を窺わせ、多大な影響を与えた連続講演の主要部分を再編成した。全宇宙の「連続性」の実在をテーマに、推論の分析と存在論的探究が示される。

目次

第1章 哲学と実生活の営み
第2章 論理学の第一規則
第3章 関係項の論理学
第4章 因果作用と力
第5章 習慣
第6章 連続性の論理

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

9
形而上学をけちょんけちょんにしてから、論理学的に話を進めていく。なかなか難しい。アメリカ思想の原初なので折に触れて、再読かな。2022/01/23

またの名

9
近親相姦してしまうほどに性急ではない保守主義に立って絶対的な真理を目指さず漸進主義でやっていくパースの思想は、プラグマティズムの祖と名づけるだけで片付かない広大なもの。三つの関係項によってヘーゲルとは違う三副対を打ち出した論理学などは些末すぎるし、今主流の記号論理学じゃない空間的な記法が荒削りだけど、そこから導かれるのは驚きの連続性の哲学。父譲りの位相幾何学を武器に、混沌とした原初の潜在性から習慣化・一般化する諸々の個体が分化し、個体間の相互作用から複数のシステムが立ち上がるとして、多数世界さえ肯定する。2016/08/22

roughfractus02

7
黒板にチョークで線を描くと板面に非連続が生じる。さらに白さ(第一性=質)と白黒の対立(第二性=関係)がある程度持続して習慣が生じると傾向性ができて別の線も描けるようになる(第三性=表象)。この説明は、詩を排除するプラトンの幾何学的形而上学への批判であり、形而上学をトポロジーの側から捉え直す試みである。著者は高次元からの創造である自由、偶然、自発性が個体化する連続的過程に進化とエネルギー保存概念を導入した。本書では、高次元と連続性の検討から推論を中心とした記号論と関係の論理学の構想に関する講演が収録される。2017/07/15

スミレ雲

4
【図書館本】難しかった。読み直したい。精神と物理の世界を形而上学、論理学、数学という切り口で切った本。プラトン、プラグマティズム、アリストテレスとかいろいろ出てきたけど、挫折。哲学は抽象度高いから、思考停止になってしまうな。2018/04/07

Amano Ryota

4
連続性が内在された本質であるなら、それに徹底的に抗う「ここ・これ」という反連続性が存在するのはなぜなのだろうか。「…一般性としての連続性は、潜在性のなかに内在しているのであり、本質的に一般的なのはこの潜在性である。これにたいして、第一性である白さや黒さは、連続性に関しては本質的に無関心、無差別である。それは連続性に与る資質はもっているが、それ自身は連続的ではない白と黒の境界は本質的に非連続であり、反連続である。それは徹底的に『ここ、これ』である。原初にある潜在性だけが本質的に連続的であり一般的である。…」2017/05/09

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