内容説明
「怖い国。どうにも好きになれない」…ソ連時代の記憶を含めて、そんな強烈な負のイメージとともに語られるロシア。わが国は、この大国を長く「おそロシア」と考え、誤解してきた。しかしトランプ2.0で、世界の対露政策は確実に激変する。BRICSを牽引するこの隣国と日本はこれからどう向き合うべきなのか?行き違いの連続だった両国間の外交史を江戸中期から検証した結論は、「ロシアと相互理解のチャンネルを築き、手を携えて未来に向かうべきだ!」誤解を解き、両国間の新たな関係構築を提言する画期的論考。
目次
序 なぜ、日本は鎖国政策を始めたのか?
第一章 日露外交の夜明け(鎖国日本の扉を最初にノックしたロシア;寛政の遺老が作った対露外交を台無しにした土井利厚;苦渋に満ちた「天保の改革」の意味)
第二章 迫りくる開国と英米の傲慢(日露和親条約―ペリーに出し抜かれたプチャーチン海軍中将;ロシアの野望・運命のシベリア鉄道計画;謀略の国・イギリスに暗示された大津事件)
第三章 戦争の世紀へ―恐れられ、孤立していく日本(三国干渉と黄禍論;日露の運命を変えた義和団事変;起きないはずだった日露戦争;革命のロシアとアメリカの日本征服計画)
著者等紹介
鈴木荘一[スズキソウイチ]
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行入行。審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年に退職後は、少年の頃から独自に進めてきた歴史研究に専念。現代の政治経済状況が、過去の歴史のどの流れに強く影響されているのか?日本史と世界史を並行して俯瞰する複合的視点に基づく歴史観は強い共感を得てきた。「幕末史を見直す会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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