内容説明
衰退するアメリカ、覇権をねらう中国、ロシア・ウクライナ戦争。無極化する国際社会で、第5次中東戦争が勃発すれば、原油の9割以上を中東に依存する日本のエネルギー危機は一気に高まる。元内閣官房内閣情報分析官が最新の世界情勢を精緻に分析、大油断の発生リスクを検証し、現実的解決策を提示する!
目次
第1章 「学級崩壊」が進む国際社会(「経済制裁」という悪手;経済制裁がもたらす深刻な副作用 ほか)
第2章 分断が進み、内向き化する米国(世界の安全保障にとって最大の脅威となった米国;愛国心が低下する米国 ほか)
第3章 経済衰退で「地政学リスク」が高まる中国(バブル崩壊後の日本に酷似してきた中国;不動産バブルの崩壊 ほか)
第4章 世界の無極化が最悪の石油危機を招く(ウクライナ危機で一気に緊迫化した中東情勢;中東地域から始まった米国外交の落日 ほか)
第5章 日本が生き残るためにすべきこと(グローバル化のハードランディングに備える;「鎖国」再考 ほか)
著者等紹介
藤和彦[フジカズヒコ]
元内閣官房内閣情報分析官。1960年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。エネルギー政策などの分野に携わる。1998年、石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)。2003年、内閣官房出向、内閣情報調査室内閣参事官及び内閣情報分析官(グローバルシステム担当)。2011年、公益財団法人世界平和研究所(中曽根研究所)出向、主任研究員。2016年から独立行政法人経済産業研究所上席研究員。2021年から同コンサルティングフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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