内容説明
「編集」とは人間の生き方、世界とのかかわり方の探究である―伝説の編集者の縦横無尽の思考が、いま再び世の隘路を照らす。待望のアンソロジー第2弾。
目次
第1章 まちがいを重ねる(ニベもない;スタイルに凝る人;生涯「まちがい主義」の徒;マチガイ主義がわかりにくかった時代;「使用目的」という罠;ウィキペディアとマチガイ主義)
第2章 実際主義と原則主義(男たちが知らない本;料理書の哲学;羽仁もと子と家計簿―私のこころの原風景)
第3章 「別のやり方」を探す(ちょっとキワどいな;店頭の哲学;小さなモノの売り買いについて;移動劇場のための広告;この門を入るものは一切の商品性をすてよ)
第4章 矛盾を矛盾のままに(編集者としての小野二郎;晶文社の小野二郎;チャイナ・メン史ひとこま;ブローティガン発見)
第5章 本の終り・本のはじまり(大人のインターネット;少数派難民でも自由に本がだせる;編集者がつくりたい本をつくる;開放された書棚の人;PはプラトンのP―演劇ぎらいの演劇;レイ・ブラッドベリ再読;目次癖)
著者等紹介
津野海太郎[ツノカイタロウ]
1938年、福岡県生まれ。評論家・元編集者。早稲田大学文学部を卒業後、演劇と出版の両分野で活動。劇団「黒テント」演出、晶文社取締役、『季刊・本とコンピュータ』総合編集長、和光大学教授・図書館長などを歴任する。編集者として多くの功績を残す。2003年『滑稽な巨人 坪内逍遥の夢』で新田次郎文学賞、09年『ジェローム・ロビンスが死んだ』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年『最後の読書』で読売文学賞を受賞
宮田文久[ミヤタフミヒサ]
1985年、神奈川県生まれ。フリーランス編集者。博士(総合社会文化)。2016年に株式会社文藝春秋から独立。ウェブ媒体から文芸誌などの雑誌、書籍まで、インタビュー構成を中心にしつつジャンル横断的に活動。2022年、『編集の提案』で編者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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