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海のむこうで

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  • サイズ B5変判/ページ数 64p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784910592039
  • Cコード C0798

出版社内容情報

【商品について】

1968年に発表された、M.B.ゴフスタインの初期の傑作「ACROSS THE SEA」。私たちトンカチは、この夢見る傑作のタイトルを「海のむこうで」とし、石田ゆり子さん初の翻訳でみなさまにお届けいたします。

この本のオリジナル版「ACROSS THE SEA」は、傑作とされながらも日本では未刊行となっていた幻の作品。日本でも有名な2つの本「Brookie and Her Lamb」と「Goldie the Dollmaker」の間に出版された、ゴフスタインにとって4つめの絵本です。その物語は独立した5つの物語で構成されており、海のむこうでおじいさんと私が時空を超えて出会うお話からはじまり、ひと気のない風車に現れた食いしん坊な鳥のお話で幕を閉じる。それぞれが繋がっているようで、はっきり繋がっているわけではないこの物語は、海と、空と、記憶でつながり、静かな日常の中で手を精一杯伸ばした数センチ先にある、もう少しで届きそうな希望について描かれています。

【デザインについて】

モノクロのイメージが強いゴフスタインですが、オリジナル英語版は赤・青・黒の3色で印刷されています。このカラーバージョンはボックスセットのオリジナル・リマスター版で再現することとし、日本語版ではカラーリングをイチから考え直しました。最初はモノクロで構成したのですが、その後カラーに変更。何回もカラーリングを変更して、最後の最後にこの色に落ち着きました。こだわりは海の色が場面によって微妙に違うこと。そして正体不明の女の子(表紙と最後に出てくる女の子を私たちはそう呼んでいます)のサボの色。ソフィーの左右の色が違うサボ(なぜ?)。そして海を流れる赤いサボです。サボをめぐるもう1つの物語が背後に感じられるように「いたずら」を仕掛けました。装丁は最初から絶対に「布」と決めていて、色はやっとここに落ち着きました。

【制作スタッフより】

多忙な中、翻訳を引き受けてくれた石田ゆり子さんの文章に後押しされるように、私たちは出来上がっていた本をすべてやり直しました。最初に構想した時から2年の月日がたちましたが、突然全てが終わり、私たちはまだ、この本と冷静に向き合えません。ゴフスタインさんが言うように「届かないところに精一杯届こうとした」そんな本であることは確かです。気に入ってくれたら嬉しいです。

【絵本のあらすじ】

おじいさんが私のために作ってくれた「私のお友達」、私とかわいい帽子のリス、お父さんと登った大きな木、ソフィーのピクニック、ソーセージをかぷり、大きなブーケを靴の船に乗せて海のむこうへ、私の風車さん、私の風車さん。

第1話:「海の向こうで」

第2話:「リスのお散歩」

第3話:「ソフィーのピクニック」

第4話:「今日という日に」

第5話:「風車」

【著者について】

M.B.ゴフスタイン。1940年、アメリカミネソタ州セントポールに生まれる。大学卒業後、ニューヨークに移り絵本作家として活動を開始。1966年に最初の絵本を出版。シンプルな線、スピリチュアルで哲学的なストーリーが児童書の枠を越えて影響を与える。1989年以降は小説を執筆。晩年は自然や天国についての物語や詩を書いた。2017年77歳の誕生日に没。

【訳者について】

石田ゆり子。1969年10月3日生まれ。東京出身。女優。

出版社ページより

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

110
とっても小さくて、とっても愛くるしい…そんな可愛い絵にぴったりなやさしい5つの物語。おじいさんと私が時空を超えて出逢って/海のむこうの子供たちに喜んでもらいたくて/大好きなひとに“アイ・ラブ・ユー”を伝えたくて… 誰かが誰かを想ってる、ありふれた日常こそがほんとうのしあわせ。どのお話も好きだけど、一番好きなのは「リスのおさんぽ」 柔らかく降る雨のように、心にあたたかく染み渡るストーリー。大切なひとを愛おしく思う、そのひたむきさを抱きしめたくなるような絵本です🐿✨2021/08/16

いこ

104
半年位レビューをあげてない。でも「この本はお知らせしなきゃ」と思った。本屋で一目惚れした、キャンバス地の表紙。ゴフスタインの作品は、愛らしい小さな絵とシンプルな文章で、いつも溢れんばかりの愛を伝えてくる。だからどの作品も大好きだけど、今作はなんと訳者が石田ゆり子さん。彼女の著作には、その感性に何度も驚かされてきた。流石に言葉選びがとにかく秀逸。彼女が訳したゴフスタインは、いつもよりもっと可愛らしく素敵。これは本当に素晴らしい作品!特に1㎝サイズのりすが愛を伝えていく話は大好き。皆さん、ぜひ手に取ってみて!2021/08/09

アキ

98
石田ゆり子さんが翻訳したゴフスタインの絵本。シンプルな絵にシンプルな言葉。なんでもない一日の、少女っぽくない少女の、のどかで豊かな生活を楽しめます。2020年コロナ禍の最中に翻訳に勤しみ、2021年出版された。2022年になっても、海のむこうでのなんでもない一日はとてつもなく貴重に思えるのです。2022/02/23

けんとまん1007

82
手元に置いておきたい1冊。いい意味で、徹底的に削ぎ落された絵と文章が、かえって、深みと広がりを与えてくれる。つまり、観る人に委ねられているのだと思う。それと、この本は、やはり実物を手にとるべきだ。布張りのような手触り感が、触覚と視覚を刺激する。丁寧に作られた1冊。2022/01/31

南雲吾朗

72
人間としての自我が確立される前に、この絵本に出会えたのなら、それは大変幸せな事だろう。この本に出合えた子どもは、きっと、心優しく素直な人に育っていくのだろうと想像できる。そういうことを連想させる、文章と、挿絵である。絵が、本当にいいなぁ。2021/06/21

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