内容説明
絵画や彫刻のみならず、都市や建築、商品、衣服、版画、料理、サバイバル、手仕事装丁まで…造形性をともなう「モノ」にまつわる技術をその思想とともに解きほぐす。近代によって産み落とされ、置き去りにされたものに新たな光を当てる14の扉。
目次
ジャコモ・バッラの「家」
第1部 芸術―未来派の知覚(ローマ―革命の都市/教育の革命;動体写真という反証 ほか)
第2部 万博―うたかたの都市(ローマ万博の光と影―ジュゼッペ・ボッタイのまなざし;建築家アダルベルト・リベラの記憶 ほか)
第3部 建築―後期モダニズムの消息(イタロ・カルヴィーノ『遠ざかる家』と戦後イタリア建築史;機能主義建築の臨界―後期モダニズムにおける人間的なるもの ほか)
第4部 技芸―かたちの声(横井庄一考―生存のためのデザイン;戸田ツトム考―夕まずめの眺め ほか)
著者等紹介
鯖江秀樹[サバエヒデキ]
1977年、姫路市に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都精華大学准教授。専攻、近代芸術史、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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