内容説明
WEBメディア『オモコロ』人気ライターの著者が綴る、怠惰で愉快で切実な、無職の頃とその前後。
目次
1 ちゃんと思い出す(仕事がない人にも仕事がある;川;売るでもなく買うでもなく;どこにも行けない;一人で暮らすということ(1) ほか)
2 少しだけ思い出す 食べること(夜にする;箱;100円のもんじゃ;27時の散歩;湿度と残金 ほか)
著者等紹介
マンスーン[マンスーン]
1987年東京都生まれ。ライター/ディレクター。大学卒業後に無職を経験したのち、WEBメディア『オモコロ』を運営する株式会社バーグハンバーグバーグに入社。話題になったPRコンテンツの制作ディレクションや、役に立たない工作記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
90
何という本なのだ、というのが第一感想なのである。TV・あの本読みました、で紹介されており、読もうと思った時からそうは思っていたのであるが。さて、その内容であるが筆者の大学留年時代や無職時代を読みながら、自分の無職だった時を久しぶりに思い出した。なりたくてなった訳ではないあの数ヶ月の時と自分が今から考えれば懐かしい気もする。そんな時、父親の本棚に筆者があったという働かない息子を持つ父親みたいな本。早くブックオフで売って欲しいと望む筆者。その父親との本や本棚を通じた夜中の実家での無言の双方対峙。味わいあり。2025/03/22
よいおいこらしょ
5
短文を詰め込んだ、淡々と続く文章には事務的で、無機質らしさや冷たさを感じた。その冷たさは、過去は二度と変えられない絶対性から来るのかもしれない。既に過ぎ去ったものは眺めるしかない。もともとマンスーンのtwitterの文体が好きだったので買ったが、エッセイの内容もよく合っていて良かった。2025/02/04
雪彦
5
オモコロライター・マンスーン氏、記事や動画を拝見していて、仕事できるんやろな〜という安定感とほんわかした空気が共存している印象があって大好き。そのマンスーン氏の無職時代、もっと面白おかしく描かれるのかと思ったら、わりと真正面から当時のしんどさ、虚しさが綴られていて驚いた。予想より辛気臭い本だった、でも、それがとても良かった!!2024/12/19
レンコン餅
4
無職の春と定食のちいかわが出てくるエッセイと言う名の実験的本。無駄を楽しむようなページと工夫があふれている。働くに、独自の理論を求めるマンスーンさんの人柄がにじみ出ている2025/02/20
ショーン秋吉
4
ヒリヒリする空気感とユーモラスな文体のギャップ。この人の書く文が好き。自分もっと読めます。読ませてください。2025/01/13