出版社内容情報
中村一般[ナカムライッパン]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
25
主人公がゆうれい犬とともに東京の街を散歩する。7/10点 写実的ながらもデフォルメされた街並みが愛おしい。なんてことのない街並みを、ささやかなまなざしで「発見」していく。どこかほっとする作品2024/01/27
ちぇけら
16
「たまにこうやって他の生き物に触ったりしないと 自分がどんどんゆうれいになっていくような気がするのよ」街を歩いていると、たくさんの住宅地を通過する。そこで生活している人のことを考えると、憂鬱になる。誰も傷つけたくなくて、誰にも傷つけられたくなくて、空を見上げて少しだけ泣く。他の誰かの存在は、温かくて、そして鋭い。大切なものが増えると、失うときの傷が深くなるね。誰かに求められたいだけなのに、傷だけが、ぼくの感覚になる。「にんげんみんなゆうれいだな みんなにずっとおぼえられているにんげんなんていないんだから」2022/12/10
ほんどてん
7
著者が選んだ東京の街を、細かな気付きとか発見を交え、散歩しながら案内してくれます。その傍らには、浮遊?しながらついて来る話相手の「ゆうれい犬」がいつも一緒にいます。優しい会話。ちょっと考えさせられる事もあります。三軒茶屋のキャロットタワーの展望台から観る景色は壮観で、最高だと思いました。絵も素晴らしいです。2023/06/02
隆二
2
途中まで東京おさんぽ物語+犬って話で感じで悪くなかったんだけど、ダムの話になったら突然意識高い系になってしまいマジ勘弁。そういう話が書きたいなら、初めからそうすればいいのに。ついでに言うと、主人公が話す言葉も単語のチョイスのせいか、ちぐはぐで多重人格なのかって思うほどだった。2023/03/16
漫画専用アカ
1
これアナログですよね? 力作だなぁ。ずっと観ていられる。ただ、他のレビューにも散見されるように、内省的になっていく後半は、正直、台詞がノイズになってくる。彼が「そう思う」ことは勝手だが、ゆうれい犬というツッコミ役、解説役がそれを補完することがなおさらノイズだ。ひとり相撲だもの。ゆうれい犬、必要だったのかな。2023/02/20