内容説明
見えない場所、聞こえない声、いまだない言葉。語りえない物語のために。
目次
第1部 遺書なき皮膚を軽蔑します(陰;ああ、バートルビー;主導者;数学者の朝;だから;おもちゃの世界;平澤;そういうこと;定食)
第2部 痛みは若葉の色に(旅人;ひとり;反対語;激戦地;痛みは若葉の色に;ワンルム;一味ども;夜明け)
第3部 便りが必要(熱帯魚は冷たい;重なりあう椅子 ほか)
第4部 河と私(異邦人になる時間;河と私)
第5部 遠い場所になりたい(未来が降りそそぐなら;失敗の場所 ほか)
著者等紹介
キムソヨン[キムソヨン]
金素延。詩人。露雀洪思容文学賞、現代文学賞、李陸史詩文学賞、現代詩作品賞を受賞。邦訳に、第八回日本翻訳大賞受賞作品『詩人キム・ソヨン一文字の辞典』(姜信子監訳、一文字辞典翻訳委員会訳 クオン)などがある
姜信子[キョウノブコ]
作家。横浜生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rinarnation
4
詩は読む側の捉え方でずいぶんと意味が変わるような気がする。作者の意図がわかるときとわからないときとこの余韻がすき。2024/02/03
文学ラジオ空飛び猫たち
3
文学ラジオ第136回紹介本https://open.spotify.com/episode/7uz3SapBasYvO26ZloQeSx?si=3fa86844657841f8 鋭い言葉が多く、1文だけで世界が反転したり、深い部分に入っていくような詩もあった。 五部構成で、それぞれの部に良さがある作品。 ただ、はっとするような詩があれば、入っていけなかった詩もあった。 「一文字の辞典」は読んですぐ楽しめたけど、この詩集はわからない詩もあったから、読む度に発見して長く楽しめそう。 2024/01/06
きょん
2
『一文字の辞典』に収録されていた『河と私』を読んで、読みたいと思っていた詩集の訳書。いまここにいながら、ここではない場所、いまではない時間を感じさせるような詩。2023/12/19
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2
★★★★★+★ 良すぎた2023/11/24
ざじ
1
初対面でこちらだけ一方的に好きになってしまった相手のような詩集だ2024/06/24