内容説明
「人」から始まり「人」で終わる連作詩集。言葉遊びで描く喜びと悲しみ。
目次
人
よく考える人
望ましい人
凍りつく人
待つ人
持つ人
落ちた人
読む人
いい人
昔の人
都会人
手を離す
決心した人
散歩する人
よろける人
一流学
偉い人
恋人
凝視する人
行ってきた人
線を引く人
オレンジ色の少年
猶予する人
一九五八年戌年生まれ
計算する人
無人工場
三十歳
うるさい顔
糸車は元来、文来
三回言う人
あと一歩
人
著者等紹介
オウン[オウン]
呉銀。1982年韓国全羅北道井邑生まれ。2002年『現代詩』にて詩人としてデビュー。朴寅煥文学賞、具常詩文学賞、現代詩作品賞、大山文学賞などを受賞
吉川凪[ヨシカワナギ]
仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
5
このブックデザインに惹かれて、手に取らずにはいられなかった詩集。韓国語に通じていないので、詩の中の同音異義語はふりがなに頼るしかなかったけれど、読むうち作者オ・ウン(呉 銀)の人に対するこだわりというか観察眼に魅かれた。人を畏れ、人を敬い、人を疎んじ、人を恋う。嫌味のないことば選び。きつすぎない言い回し。心を刺すようなことばでなく、さりげない共感を呼び覚ましてくれる。2023/09/01
Yuka
5
図書館の新着本コーナーでみつけた韓国の翻訳詩集。どんなものかなと思って寝る前にちょこちょこ読んでみた。 普段から詩に親しんでないので正直良くわからなかった‥韻を踏むのが詩の特徴と認識していたけど翻訳していると日本語訳に韓国語読みがフリガナでつけられていても、あんまりニュアンスが伝わらない‥ 現代人の日常を詠ったものだと思うけど、地名とかにピンとこないのもあって翻訳の難しさを小説よりもより感じるなと思いました。2023/08/30
文学ラジオ空飛び猫たち
4
文学ラジオ第122回紹介本https://open.spotify.com/episode/6vyv5Bw8wG27qxH2GRymvD?si=e6399d15e1834776 詩というよりは「オ・ウン」さんというジャンルのような気がする。ふと屈折した気持ちなどに寄り添ってくれるので、読めば何かしら刺さる者があると思うので手に取ってみて欲しい。一度読んでみて、収録のためにパラパラと読み返してみると、また刺さってくるところが違った。状況や心境できっと刺さるものが変わってくると思うのでたまに読み返したい一冊。2024/01/06
しお
1
原文で読んでみたい。できれば。2024/03/29
きょうたん
0
少しずつ読んでる。2024/12/31