著者等紹介
ユンフミョン[ユンフミョン]
本名、尹厚明。1946年江原道江陵生まれ。延世大学哲学科卒業。1967年京郷新聞の新春文芸に詩「氷河の鳥」が当選、詩人デビュー。1979年韓国日報の新春文芸に短編小説「山役」が当選。本作「白い船」で1995年に李箱文学賞を受賞したほか、緑園文学賞、小説文学作品賞、現代文学賞などを受賞
東峰直子[ヒガシミネナオコ]
和歌山県和歌山市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2004年より韓国語を学び、ハングル能力検定1級取得。2010年より韓国語講師、「みかわ韓国語ひろば」を開設。2020年よりチェッコリ翻訳スクールで翻訳を学ぶ。第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて「白い船」で最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かもめ通信
20
1946年生まれの作家、ユン・フミョンが1995年に発表した本作は、同年李箱文学賞を受賞している作品で、語り手である作家が、ソ連崩壊後の中央アジアに韓民族の同胞を訪ねる物語。歴史も今もいろいろな問題をはらんだ物語ではあるのだが、なんと言っても印象的なのは、冷たい水をたたえた湖と雪をかぶった天山山脈の美しさ。その描写は、見たことのない風景に憧れを抱くには十分で、いつか私も……と、思わず旅情をかき立てられる。2022/08/10
esaman
0
珍しい高麗人ネタ。 「ソ連崩壊後、ドイツやイスラエルはソ連にいた同胞を迎え入れたのに、コリアは?」←それな 2022/07/01