内容説明
進化を続けるシュミット研究の最先端を行く総合的概説書。積年の研究成果からシュミットの理論の発展を一つの時系列として説明、その本質と人物像に迫り、流行言説への安易な援用に再考を促す。自由主義法治国家の解体を分析したシュミットから今日の問いへ。
目次
1 序論―集団の政治的自由についての法理論
2 「理念」から主権へ
3 国法学による近代憲法の脱構築
4 「第三の国」の正当化
5 一九四五年以後のカール・シュミット
6 影響力と時局性
結論の代わりに―政治的なものとその限界
著者等紹介
メーリング,ラインハルト[メーリング,ラインハルト] [Mehring,Reinhard]
1959年生まれ。ボン大学とフライブルク大学で哲学、ドイツ文学、政治学を学ぶ。1988年に博士号を取得(フライブルク大学)。政治学の非常勤講師として働く。1991年から1993年までヴュルツブルク大学の法学部で研究員。1993年から2000年まで、ベルリン・フンボルト大学の哲学研究所で助手。大学教授資格を取得し、私講師として研究を続ける。2007年より、ハイデルベルク教育大学教授
藤崎剛人[フジサキマサト]
1982年生まれ。埼玉工業大学人間社会学部情報社会学科非常勤講師。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。カール・シュミットを中心とする公法思想史・政治思想史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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