内容説明
ソ連圏における社会主義の崩壊は、現地の社会と人々の生活に何をもたらしたか。体制転換後四半世紀を経たロシアと中欧諸国(ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー)の社会的実像を、「正当性」「労働生活」「所得格差」「社会的信頼」をキイ・ワードに比較分析し、さらに中欧諸国民のロシア観を実証する。
目次
第1章 本書の課題
第2章 体制転換の「正当性」―回顧的素描
第3章 転換期ロシアの労働生活―中欧との比較も含めて
第4章 所得格差の拡大と人々の格差観
第5章 社会的不信感とその関連要因―旧体制の遺物か新体制の産物か
第6章 中欧諸国民のロシア観―歴史記憶と世論の動向
付章 体制転換後市民生活の諸相
著者等紹介
石川晃弘[イシカワアキヒロ]
1938年生れ。東京大学文学部卒業、同大学大学院博士課程中退、社会学博士。中央大学名誉教授、プレショウ大学(スロヴァキア)名誉博士。日本スロバキア協会会長、日本チェコ協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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