内容説明
クリスマスって、なにをする日なの?きらわれもののオオカミがパーティーを開くことにした。さそわれたみんなは考えた。「わなじゃないの」さそったオオカミは心配だった。「みんな来てくれるかな」さぁ、あなたがさそわれたらどうする?パーティーは、夜ふけまでつづいたけれど…だれもが迷いながら仲なおりへのものがたりがはじまる。
著者等紹介
デデュー,ティエリー[デデュー,ティエリー] [Dedieu,Thierry]
1955年、フランス南部のナルボンヌに生まれる。絵本作家、イラストレーターとして活躍。1991年より、児童書を手がける。1994年、Yakouba(邦訳『ヤクーバとライオン1 勇気』『ヤクーバとライオン2 信頼』ともに柳田邦男訳、講談社)でフランスの児童文学賞、ソルシエール賞(魔法使い賞)を受賞
大野博人[オオノヒロヒト]
1955年生まれ。元新聞記者。朝日新聞でパリ特派員やコラム「日曜に想う」などを担当。2020年に退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
プレゼントを準備して、精一杯おもてなしの準備をしたのに、オオカミくんのクリスマスパーティーには誰も入ってきませんでした。 動物たちには、罠かもしれないと思われたのです。 日ごろの行い、評判がいかに大事か、改めて考えさせられます。 でも、悪いことばかりではありませんでした。 動物たちは遠巻きながら、オオカミくんのパーティーを確かめに来てはくれたのですから。 次のクリスマスには、みんなと握手がしたいというオオカミくん、何が必要なのか学んだでしょうか。2022/12/22
おはなし会 芽ぶっく
17
オオカミは、クリスマスにひとりぼっちは淋しいと、クリスマスパーティーを企画します。ひとりひとりにプレゼントを用意し、手づくりのステキなパーティー。けれど、招待した動物たちは、みんなオオカミを怖がって遠くから見ているだけ…。オオカミの気持ちを知ったみんなは、来年は参加してくれるよ、きっとね!2022/02/23
ヒラP@ehon.gohon
16
大人のための絵本2022/12/21
Cinejazz
13
Xmasが近づくと、森の動物たちはパーティの準備に大わらわ。嫌われ者の狼だけは、独りぼっちで寂しそう。狼は鷲ミミズクに「Xmasに近所の皆を招いて、賑やかなパーティを開きたいんだけど、どう思う?」 「ウーン、がっかりすることになるかもね。きみの日頃の評判は良くないからね。みんな、それを簡単には忘れないよ」...はたして、鷲ミミズクの当を得た答えのとおり、狼の罠かも知れないと、誰も近づこうとしなかった・・・〝人と手を携えながら生きることの難しさ、喜びと心の機微を伝える〟フランスのXmas絵本三部作の一冊。2022/07/13
たくさん
1
ちょっとそれだけの観察力があって喜ばせるための知識と行動があるのに一人ぼっちが孤独と感じてみんなから愛されたいというのは少し違和感がある。みんなからでなく気ごころを知れた友だちが少しというほうがこのオオカミにとっていいような気がする。なぜみんなから好かれたいと願うのか。2021/12/05