内容説明
此の盟に渝くもの有らば、其の命をして墜とさしめん。宦官と外戚の共倒れに喜ぶもつかの間、董卓が涼州兵を率いて洛陽に乱入。命からがら逃げ出した曹操は、各地の太守らと反董卓の兵を挙げる。
目次
董卓入京
洛陽を出奔す
危険な逃避行
挙兵
敗戦を糧に
反董卓同盟の破綻
万策尽きて、袁紹のもとへ
前進のための後退
袁紹の信を得て、足場を固める
呂布、董卓を誅す
〓州に覇を唱える
地盤を固めて袁術を討つ
父の仇討ち、血で徐州を洗う
反乱と流亡の危機
飛蝗の助け
〓州奪還と起死回生の方策
著者等紹介
王暁磊[オウギョウライ]
歴史作家。中国在住
後藤裕也[ゴトウユウヤ]
1974年生まれ。関西大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、関西大学非常勤講師。専門は中国近世白話文学
東條智恵[トウジョウチエ]
1986年生まれ。関西大学大学院文学研究科総合人文学専攻博士課程後期課程単位取得後退学。現在、近畿大学非常勤講師。専門は中国近世白話文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だてこ
9
三国志でよく見る人物達がぞくぞくと!董卓が入京して横暴の限りを尽くしたため討伐のために挙兵、という流れはよく知っていたけど、董卓の元から逃れるのもそのあと挙兵するのもそう簡単なことではなかったのだなとしみじみ。曹操の足取りをとても丁寧に描いているので、ほかの本では知ることが出来なかった苦難を知れて楽しい。でも青州の反乱鎮圧がわりとあっさりしてたのは驚いた。青州兵を取り込んだことで曹操は一気に飛躍したんだと思うんだけどな。虎牢関の戦いもなかったし。あれは演義の内容なのかな?今度きちんと正史を読んでみたい。2021/01/24
紙魚
2
物語は史実ベースだけど、関羽張飛の暴れっぷりだけは演義ベースだなこりゃw2020/10/30
みのむー
0
打倒董卓連合軍がちっともまとまっていなくて烏合の衆感が顕著です。/ 勢力拡大するにつれて曹操がどんどん傲岸不遜に。このまま増長するか、軌道修正するのか。/ 鮑信は見目麗しく豪勇。曹操は友達多いけど、真の親友は彼だけなんだなと感じた。戯志才の智謀が描かれてる。この二人が目立つのは珍しいのでは。/ 陳宮。なりけりべけんや亭長ではなく、ひっぱってひっぱってやっと登場。地元知識人層を軽視されて離反したものの、農民を大事にした曹操に敗北。故郷に二度と戻れないだろうは悲しい。/ ここの呂布は阿呆。 2022/01/06
ぬる燗
0
著者王暁磊氏は曹操研究の第一人者。 曹操34~41歳。高い仁徳を備えた理想を忘れて、感情のおもむくまま父弟の仇を打つべく徐州の民の大虐殺にはしる。信望を失い大切な部下は離反。 そして劉備玄徳と赤ら顔の丈夫が登場。いよいよ目が離せないが、しかしこれは史実だろうか。 2021/01/06
(ま)
0
兗州獲得篇 三国志の史実を使った現代劇だな・・・ 説明しすぎ、平板すぎ、会話が・・・2020/04/22