内容説明
ヴォーリズ来幡120年記念出版。近江八幡だけでなく日本各地に多くの建築物を築いたW.M.ヴォーリズは、朝鮮半島にも多くの足跡を残していた!信仰の種を蒔き、希望の光を照らし、愛と平和の礎を築いたヴォーリズの朝鮮半島における働きを探る。
目次
第一部 亡国の地で学校建築による信仰の種を蒔く(ヴォーリズ建築、そして朝鮮半島との出会い;梨花女子大学に残るヴォーリズの息吹;姜〓との出会いと三・一独立運動 ほか)
第二部 分断の地で教会建築による希望の光を照らす(悲劇の舞台となった鐵原第一監理教会;「美しい三大教会」と言われた教会群;今は遙か元山中央教会の建設 ほか)
第三部 日韓の狭間で愛と平和の礎を築く(日韓の女子神学校にみるヴォーリズ建築;宣教活動を支える宣教師館の建築;天と地を結ぶ出会い ほか)
著者等紹介
神山美奈子[カミヤマミナコ]
兵庫県西宮市生まれ。関西学院大学神学部卒業、同大学院神学研究科にて修士および博士学位取得。韓国の延世大学で交換留学生として学び、梨花女子大学校神学大学院で修学。ヴォーリズ学園近江兄弟社中学校で聖書科教諭、関西学院高等部などで非常勤講師、日本基督教団牧師、現在、名古屋学院大学商学部准教授、宗教部長。専門は実践神学、日韓キリスト教女性史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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プクプク
3
ヴォーリズの建物は日本にたくさんあることは知っていたが、朝鮮半島にも146もの建物が、存在していたとか。その建物の写真と共に彼の建築を紹介している。外観からよりも内部に入るとヴォーリズらしい建物デザインであると書かれている。韓国にいったことがないわたしですが、梨花女子大はその周辺の街を含め耳に目にしたことがあった。その女子大もヴォーリズやその弟子が設計したものであり今も残っているという。当時、ヴォーリズは朝鮮半島に渡りどんなふうに感じ、見て、建物を設計したのかが、興味深かった。2025/07/17