内容説明
「女の子は女らしく」「男の子は男らしく」ってことばを聞いたことあるかな。“性別”によって行動がきめられているという意味なんだって。でもちょっと待って。一体そんなことだれが決めたわけ!?
著者等紹介
ソハンソル[ソハンソル]
小学校教員。フェミニズムの教え方を研究する小学校教員の集まり「初等性平等研究会」代表。「初等性平等研究会」は2016年に作られた団体で、2017年ある小学校教員が授業でソウルクィア文化祭の写真を見せたことが批判されたため、オンラインで「#私たちにはフェミニスト先生が必要です」というハッシュタグ運動を行った。2018年に第七回イ・ドンミョン人権賞を受賞
すんみ[スンミ]
翻訳家・ライター。早稲田大学大学院文学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
忌野清志郎そっくりおじさん・寺
69
フェミニズムの良書を出している、エトセトラブックスの本。絵本である。お子さんがいる方は一緒に読んでほしい。私は男だが、だんだんジジイになってきたせいか、どんどん涙脆くなっていて、つまらない事ですぐ泣く。だから泣き虫の男は(もちろん泣き虫の女性も)大好きなのだが、まだまだ男の泣き虫は市民権を得てないようである。私は卓球の石川佳純ちゃんが好きだ。一見かわいらしいが、試合となると見た目も気にせずあの闘志剥き出しの相貌を帯びるところ。男らしさ女らしさは、ぼちぼち賞味期限である。思い切り泣いたり笑ったりしようぜ。2021/07/07
とよぽん
52
まさに、タイトルそのままの絵本。これから大人になっていく子供たちが、既存の性別の枠から解放されてジェンダーにとらわれない自分らしい生き方ができるように・・・。子供の自由を制限するステレオタイプや差別をやめて、世の中の間違いに対して声を上げよう!と力強く説いている。小学校3年生ぐらいから、かな? もちろん大人、特に教育関係や保育関係の方には是非読んでほしい。2021/07/16
たまきら
43
韓国って、女の子の描き方がまた日本と少し違ってていいよね、と夫に言ったら、「でもすごい男尊女卑な国だよ」とのこと。「ああ、だからあなたには居心地良いんだね」とからかったら、しばらく気づかず「そうだね、韓国は居心地良いよ…ん?」バカめ墓穴を掘りおって。まだまだじゃのう!と笑ったら、今日は冷蔵庫をきれいに掃除してくれたのでちょっとほめちゃおうかな。2021/05/19
ネギっ子gen
41
韓国発の絵本は、「ステキな大人」になるため、子どもに正しいジェンダーの知識を教えてくれるが、大人にこそ読んで欲しい本。最後の頁で、<差別をやめるために、ずっと昔からたくさんの人たちが努力してきたけど、まだまだ先は長い。もちろん一人の努力で世の中を変えるのはむずかしい。でも、子どもたちがしっかり世の中とむきあい、なにがまちがっているかがわかっていれば、これからの世界はかくじつに変わっていくはず。なにがまちがっているかわかるみんなが、いっしょに声をあげればね>と。ジェンダーの呪縛は子どもの自由を制限する!⇒2021/04/29
スイ
19
力強くてユーモラスな言葉と、見るだけで楽しくなるような絵がとてもとてもいい。 日常にポロポロ転がっている、小さな決めつけ。 もやっとしつつも流していくうちに、強固な型になっていってしまう。 具体的な状況を挙げてくれることで、嫌だ、おかしい、と感じていい、従わなくていい、と気づくことができる。 小学生から楽しんで読めそう(内容は充分低学年から理解できるし、小さいうちから知ってほしいことばかりなので、できれば全部ふりがなあると良かった…うちは手書きで振ろう)。 もう少ししたら娘の本棚にも入れておこうと思う。2021/09/23