内容説明
患者さんが「神も仏もない」とおっしゃれば「ほんまにどこにいるんでしょうね」と答える―。ケアする者とケアされる人の世界が限りなく擦り合わされ、人知を越えたものを共有すらできる現場、スピリチュアルケアの最前線で働く一キリスト者が語る宗教、牧会、痛み、たましいといのちの輝き。スピリチュアルケアについてもっと知りたい、学びたい自分の職業としてケアの現場に立つことを考えている教会やキリスト教の現場で最新ケア理論を活かしたい…という人、必見の書!
目次
第1章 牧会ケアの歴史(たましいの癒しとしての牧会ケア;原始キリスト教における「たましいの癒し」 ほか)
第2章 医療のためのスピリチュアルケア(なぜ村田理論は、医療者に受け入れられたのか;処方するケアとしての村田理論 ほか)
第3章 スピリチュアルケアの担い手を養成するスピリチュアルケア(患者とケアするリアリティの違い;Iさんと私の間のズレ ほか)
第4章 宗教的(牧会)ケアとスピリチュアルケア(ホスピス運動とともに広がった牧会ケア・スピリチュアルケア;ビハーラ運動の始まり ほか)
第5章 ケアを受ける立場から(2.25人称の死;母の病 ほか)
著者等紹介
中井珠惠[ナカイタマエ]
1972年京都市出身。関西学院大学神学部卒業、関西学院大学大学院神学研究科博士課程前期課程修了、Church Divinity School of the Pacific/Graduate Theological Union修了(MA)、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士課程後期課程修了博士(学術)。大津市民病院緩和ケア科(カウンセラー)、愛知国際病院(チャプレン・カウンセラー)、市立川西病院緩和ケア病棟スピリチュアルケア部門担当を経て、現在、上智大学グリーフケア研究所グリーフケア人材養成講座非常勤講師、はえの往診クリニック(チャプレン・カウンセラー)、協立温泉病院緩和ケア病棟スピリチュアルケア部門担当、スピリチュアルケア師(指導)、公認心理師、日本聖公会西宮聖ペテロ教会信徒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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