感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椎名
7
文学フリマと一部店舗での出版?運良く近場の本屋で購入できた。まだ若いライトノベル作家が主人公で、癌が見つかり余命半年と通告されるところから始まる。どこまでもタイトル通りの物語だ。しかしずっと追いかけていた作家が、作者に近しい設定の主人公を立ててこの物語を書いたことに結構な衝撃を受けてしまった。「作家は一つのことしか書けない。たった一つのことを死ぬまで繰り返し書くんだ」、真理だな。非人道的な発言かもしれないが、好きな作家には死ぬ寸前まで一文字でも多く書いて、残して欲しいと願ってしまう。2025/08/28