内容説明
「阿仏尼」が十代の若かりし頃に体験した“恋”“隠棲”“旅”をつぶさに語る『うたたね』は、日本文学の日本文学たる核心を現代人につきつける。『源氏物語』の文化から生まれた名作を、確かな研究に導かれた大胆にして繊細な訳で読む。
目次
1 北山を出奔―ある恋の終わり(標題と作者;私は、忘れられた女;私は、待つ女 ほか)
2 西山と東山での日々―籠もりの果てに(出家を遂げる;心に沁みる鈴の音;あの人への複雑な感情 ほか)
3 東下りと帰京―ある旅の記録(海道下りを思い立つ;近江の野路で雨に降られる;美濃・尾張の境にある墨俣の渡り ほか)
著者等紹介
島内景二[シマウチケイジ]
1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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