内容説明
『蜻蛉日記』を、『源氏物語』に影響を与えた女性の散文作品として読み進む。『蜻蛉日記』があったからこそ、『源氏物語』の達成が可能だった。作者「右大将道綱の母」は『源氏物語』という名峰の散文作品の扉を開けたパイオニアであり、画期的な文化史的意味を持つ。
目次
天暦八年(九五四) 十九歳
天暦九年(九五五) 二十歳
天暦十年(九五六) 二十一歳
天暦十一年=天徳元年(九五七) 二十二歳
応和二年(九六二) 二十七歳
応和三年(九六三) 二十八歳
応和四年=康保元年(九六四) 二十九歳
康保二年(九六五) 三十歳
康保三年(九六六) 三十一歳
康保四年(九六七) 三十二歳
康保五年=安和元年(九六八) 三十三歳
跋文
著者等紹介
島内景二[シマウチケイジ]
1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学名誉教授。2020年4月から二年間、NHKラジオ第二『古典講読・王朝日記の世界』を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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