内容説明
もうひとつの『和泉式部日記』が蘇る!あなたの知らない新しい“本文”と“訳”で、「日記」と「物語」と「歌集」が融合した不思議な作品“和泉式部物語”として、よみなおす。
目次
1 夏の恋(思いがけない文使い;花橘の一枝 ほか)
2 秋の恋(七夕の夜;薄暮の対面 ほか)
3 冬の恋(手枕の袖;一筋の光明と、惑う心 ほか)
4 新春の恋(宮邸での新年;世の中を行方定めぬ舟と見て)
著者等紹介
島内景二[シマウチケイジ]
1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学名誉教授。2020年4月から一年間、NHKラジオ第二『古典講読・王朝日記の世界』を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
100
島内先生の「更級日記」に続く新訳シリーズです。同様に日曜の6時からNHKのラジオでの講義も聞いています。恋愛もので私にはあまり好みではないのですが、現代的な感じもしたりあるいは和歌が出てきたりしているので最後まで読めました。島内先生はそのうち源氏物語も新訳するのではないかと思っています。2021/01/16
usaginojump
0
ミーハーですが、去年の大河ドラマの影響で手に取った本。最初は原文を読んでから解説を読んでいたが、途中から原文は飛ばしてしまった。余裕があれば音読などしながら、優雅に平安の貴族の世界に浸りたいところだったが。この時代の貴族は、和歌が詠めないと恋もできないのね。相手の姿もよく見えないまま、和歌の内容から相手の性格や気持ちを推しはかりつつコミュニケーションを取るなんて、ロマンチックの一言。2025/02/21