出版社内容情報
明確なメリットがないのに負担ばかりかかると感じる関係者も多い「企業と投資家との対話」。価値向上実現を、成功事例をもとに解説。
内容説明
資本生産性向上の「峠」を越える具体例とロードマップ。経営、運用の実務家のための福音の書。
目次
第1章 再び、山を動かす―現在地の確認と、新たな改革アプローチの提唱(「山を動かす」という着想;「山」は今、どこにあるのか? ほか)
第2章 先を行く経営―企業価値向上経営の事例(企業の意識改革は進んだか?;アステラス製薬―迅速な意思決定を支えるガバナンス ほか)
第3章 先を行く投資家―国内・海外事例からの示唆(長期の企業価値を見極める投資;鼎談:資本生産性の「山」を動かすには ほか)
第4章 先を行く金主―企業全体を捉えた投資とスチュワードシップ責任の強化(世界の年金ファンドの事例;日本の年金ファンドの事例 ほか)
第5章 マクロ経済とガバナンス改革―財政問題と「第二GPIF」構想(なぜガバナンス改革は必要なのか;財政のテールリスクへの対処 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Salsaru
6
仕事用
gokuri
3
企業価値を高めることは、企業経営者にとって、投資家にとっても目標とするところだ。具体の企業の価値向上の取り組みや、あせをかく投資家の発言、世界の投資家の思考、GPIFのスタンスなど、ややハードルの高い話だが、イメージを広げることができる。コーポレートガバナンス改革や働き方改革が、企業価値の増加に本当につながるだろうかと、疑心暗鬼になる部分もある。非常に複雑な心境になった。2017/12/16
tkokon
1
【山を動かす】山を動かすの「山」とは、ROEの度数分布のこと。日本には低ROEのまま放置されている会社が多く、山が低いところにある。この山を動かすポイントを論じている。いわゆるアクティビストとは一線を画する考え方だが、ROEは「高ければ高い方がよい」のだろうか?そんなことをつらつら考えながら読む。2019/05/30