河出文庫<br> 新編 SF翻訳講座

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河出文庫
新編 SF翻訳講座

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411712
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0195

内容説明

翻訳家になる方法、訳文の磨き方、悪文を見抜くコツなど実践的な翻訳指南から、翻訳書が出版されるまでの実態、翻訳家の日常生活、SF業界の裏話までを軽妙に披露する名エッセイ集。SFマガジン誌上を飾った伝説の連載、新編集版。

目次

1の巻 翻訳入門(小説の翻訳「きほんのき」;翻訳家になるには―または、わたしはいかにしてSF翻訳者になったか ほか)
2の巻 実践的SF翻訳講座・裏ワザ篇(勝手にしやがれ―翻訳書ができるまで;待っちゃいられぬ成熟するまで―意外と役立つ受験英語 ほか)
3の巻 SF翻訳者の生活と意見(How Many いい顔―素顔のSF翻訳者たち;新米の主張―「様変わりする翻訳界」の真実 ほか)
おまけの巻(浅倉さんのいない世界;早川書房OB翻訳者列伝 ほか)

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒。翻訳家、書評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kokada_jnet

41
89年のSFマガジンの「ポスト・フェミニズムSF特集」で、監修者の小谷氏から、電話で直々に、コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」の翻訳を頼まれた件が載っているが。この作品の評価について、巽先生夫妻をおちょくって大喧嘩をして、以降はずっと大絶縁ということです。それまでは仲良しだったのに…。今読むと、何もかにもが懐かしい。2015/06/14

緋莢

18
2012年刊行、元の単行本は2006年刊行。収録されている主なものは1989年から1995年にかけて『SFマガジン』に掲載された文章なので、シドニィ・シェルダンの“超訳”などの話題が出てきますが、全体的にはそこまで古さを感じませんでした。小説の翻訳に関しては一字一句正確に訳すのではなく、「読まれてナンボ」、「読者サービスを心がける必要があるが、その作品の雰囲気にあったサービスでなければいけない」というのは、そうだよな~と(続く2020/12/18

けいちゃっぷ

12
本籍地はSF、生業は翻訳業である大森望の生業に関するエッセイ。 書かれた時期はいささか古いのが多いですが、弁も筆も達者な人ゆえホイホイと読ませます。 翻訳者がいなければ一行たりと海外のSFもミステリも読めない私だが、「この変な日本語は原書が悪いのか翻訳が悪いのか」とか「平気の平左ってなんだよ、どんな原文だよ」とかの文句はこれからは決して言いません思いません。 だって、労ばかり多くて好きでなければやってられないもんねえ。 332ページ 2012/11/01

はちくま

8
勝手に、大森望さんの自伝というか半生記かと思い込んでたのだけど、若かりし頃に書かれたものを中心としたエッセイ集でした。仲間うちや先輩たちの裏話が楽しい。朝倉さんや大森さんや山岸さんのような方がおられるので、私が日本語でヴォネガットとかイーガンとか読めるんですよね。感謝感謝です。2015/07/19

小紫

7
文芸翻訳のスゴさと翻訳者根性というかをしっかり心に刻みました!単語としてはシンプルなものが並んでいる英文が、日本語になってその登場人物のセリフらしく変換されると、あんなにも荘重な喋り方になるのか、と目から鱗です。先達の翻訳者にはこういう人もいたのか、とか現在の同期の翻訳者さんとの対談等も、読んでいて勉強になりました。あまりSFにはこれまで興味がなかったのですが、こんな風に工夫を凝らして、訳者が心血を注いでいると知った以上、何か読んでみたいものだ、とワクワクしました。2018/12/30

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