内容説明
「泥臭い情熱」をアニメに込めて。雪深い北陸・富山の地で、2000年からアニメーション制作に打ち込んできた、P.A.WORKS《ピーエーワークス》。『花咲くいろは』『SHIROBAKO』など数々の人気オリジナル作品を生み出した力の源は、試行錯誤の中で編み出したアニメーター育成、組織で作ることを決して諦めない制作体制、そしてファンからの「作品をずっと大切にしたい」という励ましの言葉だった。世界的に注目される日本のアニメ産業を支える人たちの、不器用で、でも夢を忘れない姿とは。
目次
第1章 会社設立からこれまで(【対談】二人の創業者(堀川憲司×吉原正行)が振り返る25年 1 育成
小さな制作会社の経営戦略1 ピーエーワークスの人材育成と技能継承について(相馬紹二)
ピーエーワークスが考える組織の在り方
【対談】二人の創業者(堀川憲司×吉原正行)が振り返る25年 2 制作現場
ピーエーワークスプロデューサー一万字インタビュー 1 辻充仁(取締役) ほか)
第2章 これから(【対談】二人の創業者(堀川憲司×吉原正行)が語る 4 新三ヶ年ビジョン
小さな制作会社の経営戦略3 新・ビジョン2024について(仲村直人)
【対談】二人の創業者(堀川憲司×吉原正行)が語る 5 オリジナル作品
ピーエーワークスとオリジナル作品
新しいオリジナルアニメプロジェクトについて(堀川憲司) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
不健康運動
1
アニメーション業界のリアル話はもちろん、想像以上に経営視点のお話が多かったのが印象的な一冊。個人的には、なぜ創業初期に小説原作のアニメ化が多く、漫画原作を取り扱ってこなかった理由が興味深かった。また、堀川さんや吉原さんのロング対談はもちろん、お二人に比べると表に出る機会の少ないプロデューサー陣の1万字インタビューが読めたのは面白かった。P.A.と言えばやはりオリジナルアニメ!という強みは私も同意するので、オリジナル作品が厳しくなっていく中でも、負けずに作り続けていってほしいなと思う。2025/11/12
DJ東海道
0
なぜPA WORKSの作品が好きなのか再認識出来た。それはオリジナル作品にこだわっているからだと。自分たちで伝えたい内容があるからこその表現だ。しかし、現在とても難しく、それを乗り越える為、地方の中小企業、集団として惜しみなく書かれていた。 私は熱のこもった堀川社長のファンだ。この熱量でつくられた素晴らしいアトリエが、今後引き継がれるのだろうか?ジブリの様に引き継がない方法もある。 地方に住み、企業を経営する身、クリエイティブ事業をする身、アニメファンとして、とても参考になりました。2025/12/05
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